ビヨウヤナギ & 西洋キンシバイ
ビヨウヤナギ(末央柳 オトギリソウ科 オトギリソウ属 半常緑低木 花期6月 原産地中国)
枝は枝垂れ性、葉は柳の葉のような長楕円形で茎に十字対生状につく。枝先に集散花序をつけ次々と蕾が開花する。
花は鮮やかな黄色の5弁花。細長い三角状の萼片5、花弁は受皿状に平開、花糸は花弁よりやや長く、横方向に張り出した後湾曲しながら花冠から突き出る。葯は黄色。
雄蕊は5群(5束)にまとまっていて1束35本ほどあるが、花糸が横方向に湾曲して広がっているので側面から雌蕊(子房、花柱・柱頭)を見透かすことができる。長い花柱1、柱頭は5裂している。
学名Hypericum chinense syn. Hypericum monogynum
属名Hypericum
ギリシャ語で「聖画像(イコン)の上」を意味し、聖画像の上にセイヨウオトギリソウを飾って魔よけとした習慣に由来。
種小名chinense 中国(支那)の
種小名monogynum 1個の雌蕊(花柱1個 柱頭5裂)の意 (不詳)
西洋キンシバイ/ヒメキンシバイ (ヒペリカム・カリシナム)
原産地はヨーロッパ東南部~西アジア、花弁が平開し雄蕊が長い点で、椀状に開くキンシバイよりはビヨウヤナギに酷似する。キンシバイ、ビヨウヤナギが集散花序に花をつけるのに対し、本種は枝先に花を1個づつ単生させる。
花糸は花弁とほぼ同長で放射状に真っ直ぐ伸びる。萼片5は丸く、葯の色は赤褐色。
学名Hypericum calycinum
種小名calycinum calyx、calycis 萼 (花後に萼が残る)
コボウズオトギリHypericum androsaemum 男の血
キンシバイ Hypericum patulum 散開状の









TOP (目次) 画像・文 塩城 忠