上:雄花で黄色い葯が目立つ 下:雌花で緑色の柱頭が目につく
下左:雄花 黄色い葯8本(4本が高く4本が低い)と緑色の(退化)柱頭が見える
下右:雌花 立派な緑色の柱頭の奥に退化した雄蕊の葯が微かに見える
キブシ(木五倍子 キブシ科 キブシ属 落葉低木 雌雄異株) 前年の秋に穂状についていた花芽が次第に垂れ下がり玉簾のような風情であったが、それが膨らんで淡黄色の蕾になった。もうすぐ開花するなと思って近づいて見ると既に開花していた。キブシの花は半開き状態のままである。派手な花ではないが、淡黄色の玉簾が下垂する様子は緑の少ない春先の山にあってよく目立つ。キブシは雌雄異株であるが、雌雄は花を見ればすぐに見分けられる。花の中を覗き込むと(雄株の)雄花は9本の黄色い葯が目立ち、(雌株の)雌花は、立派な緑がかった柱頭が頭を覗かせ、奥の方に退化した雄蕊が微かに見える。
山裾に垂れるキブシの蕾の玉簾 10-03-12 キブシの典型的な花序(花芽)10-01-28