里山コスモスブログ

樹木の四季500 サルナシ

サルナシ(猿梨 マタタビ科 マタタビ属 落葉蔓性木本 雌雄異株 花期5,6月) 和名は猿が好んで食う梨あるいは猿の食い物の意。
 葉は互生、葉身は卵状楕円形で葉先は鈍頭、縁に芒状の鋸歯。新葉の葉柄は赤い。
 冬芽(葉芽)は葉枕を突き破って芽吹いて新梢を伸ばし、上部葉腋に分化した花芽が展開し花序・蕾を形成、5,6月に開花する。雌株には雌花および両性花が雑居するという。画像は両性花で1~3個ほどが集散状についている。萼5(~6)、花弁5(~6)。子房の先から多数の花柱が放射状に伸び、子房の基部を雄蕊群が取り巻く。
 果実は楕円球状の液果で10月頃に褐色に熟す。完熟前の緑褐色をしたの固い果実を採取し1、2日追熟させると柔らかくなった。
 輪切りした断面はキウィフルーツそっくり。天然物なので極小さいが美味い。
 サルナシの葛は強靱で長く、祖谷のかずら橋(徳島県旧西祖谷山村)に使用されている。冬芽は大きな円形の葉痕の上側の盛り上がった葉枕の中に隠れている(葉枕内隠芽)。
学名 Actinidia arguta Siebold et Zucc.
属名 Actinidia actino- 接頭辞-放射状の(放射状に伸びる花柱) 
種小名 arguta argutus 鋭い。どこの特徴を示すのか不明。
 サルナシの近縁種のシナサルナシ 学名 Actinidia chinensis (中国南部原産) がニュージーランドに導入され、品種改良されてキウィフルーツとして栽培果樹となった。























TOP (目次)    画像・文 塩城  忠

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