バセドウ病って?!

ダイビングから最近の闘病日記などです。

バセドウ病の治療

2007-09-10 23:18:17 | Weblog
バセドウ病の治療は3種類。
外科手術で甲状腺を取ってしまうか、放射線で甲状腺組織を壊してしまうか、薬で甲状腺ホルモンの合成を阻害するか、この3種類だ。
バセドウ病の代表的な症状は交感神経優位で新陳代謝が異常に活発というのがあり、それが甲状腺ホルモンによるから甲状腺の病気という言い方も間違いでは無いのであるが、それらは結果としてそうなったというだけで原因は別にある。
原因は抗体。TSHレセプターに対する抗体が原因である。
TSHレセプターが多く存在するのが甲状腺(他に目や皮膚にもある)にあるので甲状腺ホルモンがたくさん作られてしまうのだ。上記3つの治療も甲状腺のホルモンを作れないようにしようというもので抗体に対する治療は無い。
薬であれその他の方法であれ免疫のコントロールは難しそうだし、もしかりに他の正常に働いている免疫作用が阻害されてしまったらどんな病気になるか分かったもんじゃない。すぐさま感染症でお陀仏、、、なんてことにもなりかねないし、免疫の治療は出来ないのかなっということを漠然と考えたりしていた。
また昔、相当昔NHKのシリーズに"驚異の小宇宙人体"という番組があった。そのシリーズの中で特に好きだったのがT細胞と胸腺の関係とカルシウムイオンの働きだ。ふとその時のことを思い出し、
自分を攻撃する抗体がある→T細胞の判断が悪い→胸腺が衰えた?!!のかもって思ったりもした。
最近改めて免疫の本を読んだりしているが色々疑問が湧いてくる。

大人から胸腺を取ってしまっても大丈夫らしい。
T細胞には胸腺で作られないものもあるらしい。
自己抗体生産B細胞というのがあるらしい。
交感神経、副交感神経で免疫の顆粒球とリンパ球の割合が変わるらしい。
副交感神経→分泌現象を支配→異物を排除しようとする=リンパ球が増加してアレルギーが出る。
(引き金にストレスが関わる)
また、顆粒球とリンパ球の割合を変化させるものとして季節や昼夜の変化ってのもあるらしい。

とはいえ、最大の疑問は
TSHレセプター抗体が突然作られる様になったのは何故なのか?
単なる間違いなのか、それなりに合理的な理由があったのか?
元々アポソーシスに失敗しただけなのか?
(T細胞はその適性によって97%位が破棄される、逆に言えば残り3%の優秀なものだけが体に出される)
でも何故急に増えだしたのか?
今まで自己として認識していたものを何故急に他と認識を変えたのか?

自分自身であったTSHレセプター。その自己に対する抗体の出現。
この出現にもきっと何らかの意味があるはず。