座布団

ナム子のお気に入りの寝床

それは
私の
顔の
上

そ～っと首の方にずらしても、すぐに顔に乗り直す

鼻の上に顔を乗せ、口の上に手を置くのが、どーやらお気に入りらしい


暑いし
重いし
近いし
息出来んし…


きっと彼は、私の顔を温かい座布団ぐらいにしか思ってないんやろな～


おかげさまで暑くて朝まで寝れんかったわ～


顔に保冷材でも乗せとくかな～？

シッシッシ～
ほしたら、いくら何でもナム子はそこで寝まい


でも顔がしもやけになっても困るしな～


ん～、どうするかな～

スポーツの秋

スポーツの秋なんかね～


秋の大運動会～

―――それは突然不意討ちに、我が家で開催されたのであった


参加者：ナムナム選手
時　間：深夜３時



１種目…かけっこ(部屋中を駆け回り、鈴の音がチリチリチリチリうるさい)

２種目…カーテン登り約10回(下りれんし、下ろしてといちいち鳴く)

３種目…ティッシュの中身早出し競争(むろん、部屋中カチャカチャである)

４種目…洗濯バサミ玉とり(自分で投げて取りに行く時、いちいち私の上を通る)

５種目…足探し(布団の外から私の足の場所を探し出し、足の指に食らい付く)

６種目…口鼻ふさぎ(私の顔の上に座り、手と足で私の口と鼻を一生懸命ふさぐ)




運動会が終了した頃、夜は白々と明け始め
「ミャオ～ミャオ～」
と"外に出せ"コールを大声で主張するナム子さん

やっとパトロールに行ってくれるんか…

は、少し寝よ…


静かになって目を閉じた瞬間
「ン゛――――」
とアラームのバイブが鳴り始めたのでありました


………あの～、ナム子さん

人間は夜に寝る動物なんですけど…

歓迎会

友達がナムナムを見たい
と言ってくれるので

ナムナム歓迎会
開いちゃいました～

ナム子さん、生まれてこのかた、こんなに沢山の人間たちに囲まれるのは初めて

マーマー、甲高い声を叫びながら逃げまくる


とりあえずみんなに紹介したし、主役さんは外に解放

ナムナムの事などすっかり忘れ、ワイワイガヤガヤ歓迎会を楽しんでいるのでありました


そして昨日から急に冷えてきたよね
こんなに寒いのに、夜中のパトロールは外せないナム子さん

よっぽど外が好きなんやね～

ベランダにいても寒くないように、段ボールを組み立てて「猫小屋」を作ってみた

雨に弱い上に、たいして温かくない…

んー、どーすりゃい～んやろ？

困ったニャ～

食欲の秋

キッチンに興味津々なナムナムさん

おととい、キッチンの方からピタピタピタピタ何かを舐めとる音がする
そーっと見に行くと………

天ぷら油なめとるやないか～

おまいさんは妖怪油なめか？


そして昨日、餃子を作ろうとすると、さっそうとキッチンに現れた

すると、むさぼるように皮にハジハジと食らい付く
（これ、やめれ）

ナム子の攻撃をかわしつつ餃子を包むと………

生の餃子をハジッとくわえて逃走


おみゃーさん
何さらすんじゃ～


私の怒りを察したのか、少しおとなしくなったナム子さん


かに玉を作ろうとするとニッコニコで再び登場

ニラを切ると横からハジハジと食い付く
（おまいは韓国人か？）

カニカマをほぐすと横から奪う

卵を出すと殻をガジガジかじる

卵を割ると…生卵を飲む
（おまいさんはおっさんか？）


えーんな～
ソファーに追放


フライパンを熱し、少し目を離した瞬間、ナム子がキッチンに上がってきた

その瞬間バチバチバチ


あたりは毛の焼け焦げたイヤ～な匂いが充満
少しチリチリになったお腹の毛


おみゃーさん、しまいに丸焼きにしたろか～



私に怒られ反省した素振りを見せるナム子さん

おとなしいな～、
と思ったらソファーに背もたれしながら、ウトウト寝ているのでありました

自由人

ナムナムが来て四日目

火曜日の朝さっそく脱走

心配で探し回ったけど全然見付からんし

あーどうしよう

夜仕事が終わって
「ナム子～」と半泣きで探しながら帰った

すると家の近くでチリチリチリと鈴の音が
そして、ミーミー鳴きながら、テコテコこっちに走って来るじゃないか

んにゃ～
ナム子～
良く家の場所覚えとったね～

帰ってきてさっそく、ご飯をガッつくナム子さん

そしてポンポンなお腹を出して仰向けに、グーグーいびきをかきながら爆睡

ん～、警戒心のカケラもないな～


昨日の朝もお出掛けに
→夜帰ってくると、こっとり家の前で座って待ってらっしゃる
→そして腹一杯食べて寝る

どうやらそれがナム子の生活のリズムらしい

まるで自由人～
ま～、自分の好きなようにするが良いさ～

そして今朝も元気にパトロールに出掛けたナム子さん

夜また帰りを待ってておくれ