「Art&Graphic exhibition(2023.Desember vol.2)~創造のイノベーション~」展は12月16日をもちまして無事に終了いたしました!
たくさんの方々にお越しいただき、作品を見ていただけたことが何よりも嬉しいです。
本当にありがとうございました!
今年のはじめに〝歩〟という目標を掲げ「ゆっくりでいいから自分のペースで前に前に歩いていく」と決めた2023年。
気づけば自分のペースから外れてしまい、息切れしながらなんとか進んできたけれど、それはありがたい悲鳴で、おかげさまで目標以上に前進することができました。
そんな一年の締めくくりともなった東京日本橋にあるRECTO VERSO GALLERYでの4人展。
今回は、はじめましての方々との展示になりました。
ギャラリーは築96年という古い建物の一室にあり、部屋は真っ白なキューブでできていて、影が落ちない特殊なライトがついた空間でした。
一般的なギャラリーとは少し趣向の違うギャラリーなんですとのことでしたが、ギャラリーという場所で展示をするのがはじめての私には比べる術もなく、ただ事前にお話をさせていただいたキュレーターさんがとてもいい方で、凛九の展示とはまた違った雰囲気の中で、安心して初日を迎えることができました。
私以外の3作品はデジタル作品でした。
しかし同じデジタルといっても、それぞれ印刷をしている素材やそもそものテイストの違いもあり、個々の個性が光った作品の数々に驚かされ、また刺激をもらいました。
内ふたりがアクリルを用いた作品だったのですが、最近の傾向としてアクリル作品が目立つのは、コロナ禍で世の中にアクリル板が溢れた影響でしょうか。
今の時代を反映するアートの表現として、そうだよなと納得する一方で、アクリルと似た見え方をする漆の素材の使い方が課題の私は、もっと漆をうまく活用する方法があるはずだと、改めて考えさせられました。
8月、12月とこれまでと違った作品づくりに挑戦してきて、いろいろなことを考えました。
伝統工芸と現代アートの違いはなんだろうということからスタートして、漆ってなんだろう、感情ってなんだろう、人間ってなんだろう、売れる作品といい作品の違いってなんだろう、アーティストってなんだろう、知ってもらうにはどうしたらいいんだろう、自分は何をしたいのだろう、なんで作品をつくるのだろう、などなど。
今もぐるぐると考えています。
自分の中でひとつひとつ答えを出しながら、しかし1週間後には変わっていることも多々あって、まだまだ考えが足りないのではないかと思う一方で、頭でっかちに考えすぎているのかもしれないなんて思うこともあります。
2023年は私にとって考える1年でした。
2024年は考えていることを自分の中でぎゅっと一本の道にして、その先を表現していきたいです。
私の挑戦はスタートしたばかりです。
これからもあたたかい目で見守っていただけると嬉しいです♪