8月ももう5日。
日が経つのが早いです。
日常を過ごしていると「あ、あれも書きたいな」「これも書きたいな」っていうことがあるのですが、いざパソコンに向かうと忘れているんですよね。
そして今日。
唐突に書きたい欲が沸き起こってきたのでパソコンに向かっています。
何に胸が騒いだって、名古屋市長のメダル齧りがやばいとかそういう話ではなく、たまたま見たNHKの「未来へ17ACTION☆TV」に心を引かれたという話。
胸が騒いだといっても、不安に駆られたというより期待で動揺したといった方が近い感覚かもしれません。
「未来へ17ACTION☆TV」というのはSDGsを知ってもらい、テーマの大切さに気づいてもらい、何か行動を起こすきっかけになることを目的とした番組らしく、TVをつけていたら〝15 陸の豊かさを守ろう 1本丸ごと木を生かす〟という回が始まったので何とはなしに見始めました。
ほら、最近SDGsについて考えていたばかりだったので気になったのです。
番組の内容はこうでした。(以下番組案内より抜粋)
『60年かけて育てた木が2500円でしか売れない!疑問を持った青木亮輔さんは、木を丸ごと価値ある商品にする活動をしている。新しい発想で森を守るドキュメント。』
木を伐採してトラックに積み、枝葉を落として真っ直ぐの幹の部分だけが市場に並ぶ現状。
製材工程までいくとさらに活用される部分は少なくなり、最終的には枝葉含めた1本の木の25%しか流通していないのだそうです。
木を伐採するという作業はとても危険を伴う仕事で、こんなに苦労を要するのに2500円というのは割りに合わない、と感じるのも当然のことのように思いました。
だから捨てられる部分にも価値を見出して商品として余すところなく売り切る。
そうか、75%は売り物にならないのか。
ホームセンターなどで店頭に並んでいる商品しか知らない私にとってはちょっとした衝撃でした。
あえて曲がったり二股に分かれたりしている細い枝部分を使ってパーテーションにしている会社のオフィス。
使い方次第でこんなにも素敵になるのに、価値がないと捨てられ続けた材木たち。
山を守るのにとても大切な林業という仕事。
人工林を増やすだけ増やしてきたのは私たちのくせに、必要なくなり管理できなくなって頭を悩ませている。
山の関係の仕事をしていた伯父が「豊かな山が今はなかなかないんだよ」と言っていたのを思い出しました。
工芸の職人とも一緒で、生活が難しくなれば担い手も減っていきます。
そんな中で何か新しいものをプラスするのではなく、目の前にある一本の木を丸ごと生かすことで活路を見出したというのが素晴らしいなと思いました。
自然にも優しく、人間にも優しい。
この先いい循環が生み出されていくのを想像してワクワクしました。
これを漆で置き換えた時、何ができるのかまだイメージは浮かんできませんが、地球に対してなのか、それとも人間に対してなのか、どちらにしてもいい循環を生むためのものづくりができたらとっても素敵だなと思います。
番組に登場した青木亮輔さんは〝東京チェンソーズ〟という会社の代表取締役をされています。
オンラインストアもあるのでぜひ覗いて見てください♪
6歳になったら自分で机をつくる!というワークショップが素敵だなと思いました!