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大内麻紗子の【好きなことを好きなだけ】ブログ

新潟巡り(4)村上木彫堆朱会館

村上駅に降り立つと、どこまでも青い空が続いていた。数日前の予報では雨となっていたのにツイている。なんだか勝手に歓迎されている気分になって、心の中でよろしくお願いしますと、誰に向けてというわけでもなく挨拶をした。



さてと。トイレを済ませ、ひとしきり駅を満喫したところで、「村上木彫堆朱」を知るべく、さっそく〝村上木彫堆朱会館〟へと出発した。

村上堆朱事業協同組合の中にある〝村上木彫堆朱会館〟は、駅からは徒歩8分のところにある。Googleマップを見てもなお迷子になる私だが、スマホを使うようになってから自分の現在位置がわかるようになり、本当に楽になった。ただマップとばかり睨めっこしていると肝心の現地の景色を見損ねるので、こういったのも善し悪しだなと思う。

汗をかきかき歩く道中は、期待と不安とで浮いたり沈んだり忙しい。基本的に人見知りで、自分からアクションを起こすことが苦手な私である。それでも今回は勇気を出して事前にやり取りをさせていただいたり、アポをとるようにしていた。会館での彫りの体験を予約したのもその内のひとつだ。



「こんにちはー」ドキドキしながら中に入ると、電話で対応してくれた方だろうか、笑顔でどうぞと歓迎してくれて、私もつられて笑顔になった。

体験を予約した者である旨を伝えると「今先生を呼んできますね」とその人は2階へ声をかけた。どうやらが工房になっているようだ。

先生が降りて来られる間「床に座るのと椅子に座るのとどちらにしますか?」と聞かれ、実際の作業と近い方がいいですと答えると、「では床ですね」という言葉が返ってきた。


階段を降りてくる人影に顔を上げる。そこには若くて綺麗な女性が立っていた。

大変失礼な話だが、ホームページに写っていたベテランの職人さんを勝手にイメージしていた私は、少々驚いた。おそらくそんな感情が顔にも出ていたのだろう。なんとなく苦笑いされたような気がして頭を掻く。

案内されるまま先生の後を追って階段を上がる。壁には村上木彫堆朱の説明や漆の説明、そして立派な研究所の看板が置かれていた。




次回【新潟巡り(5)村上木彫堆朱を体験する】





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