お好み夜話-Ver2

博多もつ鍋初体験

10月10日ー九州3日目、朝一番の天草エアラインで福岡まで飛んだ。

地下鉄で博多駅まで移動し、チケットショップを探して東京までの安い切符を買った。

飛行機が苦手な小僧がここから新幹線で帰るためだが、愛の手帳を無くさなければもっと安上がりにすんだのに・・・。


小僧を改札まで見送り、まだ夜まで時間がたっぷりあるオヤジとかあちゃんは、ふたたび地下鉄に乗って天神へ。

天神から西鉄に乗り換え、太宰府に向かった。

かあちゃんは中学校の修学旅行以来、オヤジは初めての太宰府天満宮だ。


さすが学問の神様を祀ってあるだけあって、修学旅行の学生が多い。

南北朝時代に建てられた石の鳥居をくぐり、太鼓橋を渡って社殿に詣でた。

とおりゃんせ、とおりゃんせの天神様って、菅原道真公のことなんですよ、わかってね「ハマちゃん」「投げちゃん」。

京都生まれの天神様と関係があるのかどうか、近くの禅寺に枯山水のお庭があった。


楠の巨木に圧倒されつつ歩いていくと、九州国立博物館に突き当たった。


エスカレーターを上がるとこんなタイムトンネルみたいな通路があって、それを抜けると山の中に博物館が建っている。

ちょうどこの日、入館者1000万人達成記念のプレゼントとして「梅ヶ枝餅」を配っていたので、遠慮なくいただいた。

焼きたての熱々を食べながら参道へ戻ると、脇道に気になるお店を発見。

昭和33年創業の「豚まん」の老舗「揚子江」。

大ぶりの「豚まん」は220円で、おじさんが丁寧に食べかたの説明をしてくれた。

なぜって、あわててかぶりつくと肉汁がブシュッと飛び出しえらいことになってしまうからだ。

味はシュウマイとメンチカツの中身を合わせたような、どこか懐かしいお味。

無料でいただいた「梅ヶ枝餅」と220円の「豚まん」をかあちゃんと食べて、もうお昼はよくなってしまった。


腹ごなしに、Yahooドームの最寄り駅の唐人町で下車し辺りを歩き回り、そのまま大濠公園へ行き、池の周りの外周約2kmを歩いて地下鉄に乗った。


博多駅でお土産を買い、時間を見れば4時を回ったところ。

頃はよし お目当てのもつ鍋屋さんへ入る。

世間でこれだけもつ鍋が流行っているのに、オヤジもかあちゃんも今まで食べたことがない。

店でもつは扱っているくせに、博多風のもつ鍋にして食べたことがなかったのだ。

だから今回は飛行機の時間を遅くして、本場のもつ鍋をぜひ体験したかった。

駅のほろ酔い通りにある「もつ鍋おおやま」で、「博多ざんまいセット」2人前で3980円をオーダー。

最初に運ばれてきたのがこちら。

手前から酢もつ、辛子明太子、そしておきゅうと

じつは、このおきゅうとも初体験だ.

名前だけは知っていたが、未知の味。

おきゅうととは、エゴノリを煮溶かしてトコロテン状にしたもので、この時食べたものはきしめんみたいに平べったく、おろし生姜と鰹節が乗っていて、ポン酢で味付けされていた。

この素朴なものが、じつに旨い 酒の肴に合う。

先付けでジャブをくらったところで、いよいよもつ鍋登場。

スープは醤油、水炊きもあるが、一番人気の味噌味を選んだ。

しつこくない脂がのった牛の小腸が、特製の味噌スープと絶妙に絡みあい、何とも言えぬ旨味を引き出している。

舌が火傷しそうな勢いで鍋をつっつく、もつ鍋初心者

う、うまい、旨すぎる~~~~

いっぺんでもつ鍋の虜になった、我ら夫婦。

今度東京で、他の店にも入ってみよう。

いや、材料はすべてたやすく手にはいるものだから、本場の味を再現してみようと誓った。

毎度毎度、九州は奥が深いぜ。

いい旅であった


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