お好み夜話-Ver2

第37回奥川健康マラソン

一夜明け、奥川はどしゃ降り。



雨男の師匠の本領発揮か、はたまた晩と朝のものすごい品数の「奥乃荘」の食事に、膨満感で苦しい晴れ男のテンションが下がったせいなのか。


山里の雨はバケツを引っくり返したように降り続く。

だがしだいに雨脚は弱くなり、宿を出る頃には気にするほどではなくなった。


前回と同じように、駐車場確保のため8時30分過ぎに会場入りし受付を済ませ、民主党の黄門様こと「渡部恒三」やお偉いさんのあいさつが続く中、
スタートまで2時間もあるのをいいことに、ヤカラ共は真夏のビーチみたいに車にふんぞり返って気勢を上げる。


しかしスタートまであと1時間に迫ると、さすがに軽くジョギングを開始し、変身した。


すると目ざとい子供たちが集まってきたり、応援の人達が遠巻きに見ている。

去年「楽走戦隊ハシレンジャー」の勇姿を見て、今年も来てくれないかなぁと願っていた子供たちと写真に収まり、


ピンクも加わったフルメンバー&ショッカー&、まだ膨満感が収まらず腹ボテなカッチョ悪いウルトラマンが勢ぞろいした。



午前10時50分、高校生男子・一般男子(40歳未満の部)の10㎞がスタート。

レッド、ブラック、ブルー、ショッカーと小僧が先発。

今回のRUN撮りは、ブルーの「ホリちゃん」にお願いした。(のちほど編集して公開予定)

続いてその2分後の10時52分、イエローとウルトラマンのオヤジの部10㎞がスタート。

さらにその2分後、中学生男子5㎞で「子サバ」が出走。

最後は10時58分に、ピンクとかあちゃんの5㎞がスタートした。


去年走ったから道は分かっているものの、膨満感のウルトラマスクはめちゃくちゃ苦しく、2㎞を過ぎたところでマジに気を失うかと思った。

それでも一緒に走っているイエローが遅れないかと振り返ったり、何人かは抜き去ったが、後ろから来た中学生に軽々と抜かれ、「子サバ」にも先をこされた。

お腹の苦しさと息苦しさに、なんども立ち止まろうかという誘惑に襲われるが、沿道の応援に手を上げたりしながら紛らわし、5㎞の折り返しを過ぎる。

上り坂を死にそうな感じで走りながら振り返ると、イエローが遅れているので、早く来いと手招きし、マスクの口元を広げて空気を入れる。

すると早くもトップのランナーが、白バイの先導で折り返してきた。


次々と快調に飛ばすランナーたちを見ながらセンター寄りを走り、レッドの姿を発見

師匠=レッド、上位入賞を目指し頑張っている。

ハイタッチをしてすれ違い、それで少し活が入ったダメダメウルトラマン、レッドのあとから来るランナーたちにも次々とハイタッチをして走る。

今回初参加らしい「福田六花」(ランナーズ誌上ではお馴染みの走るドクター)とも強制的にハイタッチし、行きの最大の上りを走りきり、下りに差しかかったところでショッカーと遭遇、スペシュウム光線を浴びせてやっつけ、


お世話になった「奥乃荘」前を通過、10㎞の折り返しを回る。

再び「奥乃荘」前に来ると、これも恒例になった女将さんとのツーショット写メに収まり、もう何年も前から立ちっ放しだと思われる給水所の立て札で立ち止まり、

珍しげに覗き込むボランティアのおばあちゃんたちの視線を浴びながら、ウエストポーチからストローを取り出し水を飲んだ。

「へぇ~、飲んでる、飲んでる」というおばちゃんたちの声にマスクの中で苦笑し、頭を下げて紙コップを返し、イエローが来てるのを確認して帰りの道のりを走りだした。

しかしこの給水・写メのロスで、唯一抜いたランナーに抜き返され、予想通りイエローは最下位となった。


残りあと4㎞あまりのところで、収容車とすれ違う。

これで順調にいけば今年もイエローの最下位は揺るがない。

もはや奥川のコースは、ウルトラマンとイエローのためだけにある。

沿道の応援のない山道で、たまらずマスクを脱いだ。

なんという新選な空気、降る雨のなんて気持ちのいいこと。

脳が低酸素の状態だったからか、五十肩がぶり返してきて、腕が痛くて上がらない。

ここまできてリタイアなんてことはないが、途中で倒れてお亡くなりになっても、けっしてマスクは脱がさず、ウルトラのまま死なせてくだされぃ・・・・・

なんてぇことを考えながら、8㎞地点を通過。

山道のカーブでイエローの姿が見えなくなるので、後ろ向きに走りながら様子を伺い、およそ50mぐらいの差を保ちつつ先に行く。


ゴールが近くなってくると沿道の応援の人たちも増え、それだけにヘタレな姿を見せられないから、姿勢を正して走りハイタッチをし、応援に応えた。

そしてようやくゴールのグラウンドに来ると、先にゴールしたレッド以下の仲間が出迎えてくれ、場内アナウンスがなにかパフォーマンスをして欲しいなどというものだから、ゴールゲートの手前でスペシュウム光線発射ポーズを決め、ゴールした。


ナンバーカードのチップを外してもらっていると、イエローが帰ってきて、花火が打ち上がりレースが終了した。

いゃぁ今回は天候に恵まれなかったが、でもかえってこのほうがよかった。

もしドピーカンだったら、ほんとうにお亡くなりになっていたかもしれず、イエローは収容車に乗せられていたかもしれないから。


今年は昨年より参加人数が少なく、1000人に満たなかったが、それでもこの規模の大会だから仮装が目立つわけで、今回も喜んでもらえたと思う。

さてさて結果だが、イエローは文句なく最下位で、ビリから2番目のウルトラマンは1時間6分5秒で、62人中49位だった。

頑張った師匠=レッドは42分54秒で、65人中16位だ。

この分なら来年こそ上位入賞できるかもしれない。

ブルーやブラック、ショッカーは1時間3分台だから、イエローやウルトラマンが特別遅いわけでもないだろう。


小さな山里の大会だけれど、奥川はまた行きたくなる楽しいところだ。

ありがとう西会津の人たち SEE YOU NEXT YEAR


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コメント一覧

mogmas
シュワッチ !!
現実に戻ったぴんく
×気勢 ○奇声
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