薬というものは何らかの副作用があるものだが、でもそれがまったく出ない人もいて、何がどう作用しておかしな現象が体に現れるのかは個人個人で違ったりする。
しかしほんとうに薬の副作用なのか?
病やら環境の変化で「心」が変調をきたして体に影響が出てしまっているのではないか?
この数年、自分の体にほとほと自信が持てなくなってしまった。
退院して3日目くらいまでは血圧が100を切るくらい低く、朝からフラフラして起きていられなかった。
血圧を測るオヤジの腕を見て、かあちゃんが「なに、それ⁉️」と叫んだ。
見れば、両肘のあたりが青黒く変色して死人のよう!(◎_◎;)
なんだこれ⁉️
左手の肘から先の傷は3ヶ月くらい前にどこかへぶつけて切れたもので、今だに醜くい傷跡が残ってしまっているが、肘の上の青あざは最近のものだ。
入院中は朝晩、血栓予防のための皮下注射を両腕の場所を変えながら打たれていたのだが、これが痛い。
そして痛みが2、3日続いて、注射の痕がポツポツと黒く残った。
その痕の周りが青黒く広がったみたいだ。
右腕の青あざも同様、しかし注射痕とは少しずれているようだが・・・。
うわぁ、しかし醜く汚い。
体が腐っていくのではないか、このまま青あざが全身に広がって、生きながら腐ってゾンビになってしまうのではないか、青あざが脳に達したら「マタンゴ」みたいになってしまうのではないか・・・。
などと嬉しくない妄想をしながらも、毎日服用しなきゃいけない免疫抑制剤などの薬の副作用を改めて確認してみる。
すると複数の薬に青あざの副作用があることを再確認でき、去年入院していた時も点滴の痕がヤク中の腕みたいに青あざだらけになったことを思い出したが、ここまで酷い青あざは初めてだった。
医者に聞いてみても、薬の副作用以外に痩せて筋肉がなくなって痣ができやすくなったのではないかということくらいしかわからず、嫌だなぁと思いながら今日までなにもできずにいたのだ。
普通に腕を動かしたり何かを持ったりしても支障はないが、強く押すとちょっと痛い。
まあ時間で自然に消えていくのを待つしかないかと、ため息ついて横になった。
8月26日、退院して7日目、ようやく咳も治り倦怠感も薄れ血圧も正常に戻り、食欲も出てきて体重も53㎏を脱した。
手持ちの咳止め薬「メジコン」も「カロナール」も親子3人で飲んで残りあとわずか、かあちゃんも小僧も咳は治りすっかり元気。
かあちゃんには4回目のワクチン接種券がきた。
両腕の青あざはぜんぜん薄れる様子もなく、思いっきり腕に力を入れると違和感がある。
一歩も外には出ていないし、ちょっと動くとまだ息切れがする。
9月3日に病院へ行く時に、また「ちち」にタクシーをお願いした方がいいかも。
どっからどう見ても「the 病人」だな。
家の外から虫の声が聞こえてきた。
まったく夏を楽しむこともなく、秋がきちゃったようだ。