バッカスの神に守られていると確信し、まだ足を引きずっている雨男のおじいちゃんと共に、ホテルをチェックアウトして博多駅へ向かう。
駅前という触れ込みのホテルなのに、駅から10分近くも離れているのは詐欺みたいだが、1泊2760円だから文句も言わなかった。
朝イチの天草エアラインで福岡に到着したかあちゃんと落ちあい、電車で門司港へ。
前回こちらへ来たときに時間がなくて果たせなかったことを今回やろうということで、門司港から車に乗って関門トンネル人道で下りる。
関門橋の真下、トンネル人道へ下りるエレベーターがある。
人は無料、自転車・原付は20円で対岸の山口県下関へ抜けられるのだ。
地下50メートルほども下りると、長い一直線のトンネルが緩やかに下りながら下関側へと続いている。
ウォーキングの人やジョギングの人と共に、観光客もそれぞれの出口を目指して歩いゆく。
やがてトンネルのほぼ真ん中、福岡県と山口県の県境に至る。
県境をまたいで徒歩で九州から本州に入ると、道は緩やかに上り下関へ続く。
関門国道トンネルは全長3461.4mだが、この人道の長さは780m、足の不自由な雨男でも15分ぐらいだ。
門司と下関のエレベーターを下りたところにはスタンプが設置してあり、両側のスタンプを押せば「関門TOPPA」ということで記念賞がもらえる。
オヤジもここ一連の不調を突破して、マラソンに復帰できるようになりたいと思いを強くする。
せっせと歩いてトンネルを抜けて、人生初の山口県下関入りを果たす。
時間があればこのまま歩き続け、幕末維新の史跡や、龍馬の足跡をたどるのだけれど、帰りの電車や飛行機の都合があるので、関門海峡を望むみもすそ川公園で歴史にふれるにとどめた。
壇ノ浦の戦い、平家一門の滅亡の地、源義経と平知盛の像が立つ。
地元のボランティアの方が紙芝居で、壇ノ浦の合戦、安徳天皇入水の一幕を語ってくれる。
そしてこの地は幕末の動乱で再び沸騰し、海峡を通る外国船との激しい砲撃が巻き起こった。
レプリカとはいえなかなか重厚だが、近代兵器にはとてもかなわない大砲が鎮座する。
時間があれば唐戸を散策したり、門司港に戻って船で巌流島へも行きたかったが、兎にも角にも腹ごしらえをしようと、前回も来て良かった「門司港地ビール工房」で焼きカレーなどを。
美味いし、もっと食べたり飲んだりしたかったがタイムアウト。
跳ね橋「ブルーウイングもじ」がちょうど下りたのを見計らって駅へ急ぐ。
そこへなんと大粒の雨、オヤジとかあちゃん同時に雨男へ
「おいっ !! 」
と、ツッコミを入れる。
急いで駅へ戻り電車に乗り、小倉から特急ソニックへ乗り換え博多へ近づくと、なんと博多は大雨。
でももう地上へ出ることはないから安心して、お土産を買って福岡空港へ。
2泊3日の九州の旅、天草マラソンは走れず悔しかったが、この3日間よく歩いた。
九州に来てからずっと調子が良かったが、降圧剤か「ルンブルクスルベルス」(これについては改めて述べます)のおかげか、はたまた田舎の空気か温泉効果か、よく笑いよく食べよく飲んだのが良かったのだろうか。
いずれにしてもこのまま体調が安定して、MRI検査ができるようにならないと次の段階に進めないのだ。
次は、自分の関門を突破する番だ !!!
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