神保町の古書店を冷やかし、ビクトリアでシューズをみて時間をつぶし、開場の1時間前に武道館到着。
いるわいるわ😎ヤザワな人たちがあちらにもこちらにも。

久々の北の丸公園なので、むかし8ミリの撮影をしたところなどを歩き科学技術館へ。
最近アニメなどで登場した場所を巡るのを聖地巡礼などというらしいが、さしずめ科学技術館も「シン・ゴジラ」の聖地ってことになるのだろうが、ちょっとトイレを借りて自販機でお水を買った。
さすがに科学技術館にはヤザワな人たちはいなかったが、展示会に出入りするサラリーマンが ♫ Ha~Ha~ ♪ と鼻歌を歌っていた。
開場時間が迫っていたので武道館に戻り列に並び、ヤザワな人たちの整髪料の匂いの中待つことしばし、列が動き出し荷物検査とアルコールチェックを受け中へ。
むかし突っ張っていたとわかるヤザワな人のHa~っという息を嗅いで酒を飲んでいないかどうか確認する警備の若い人に同情するが、もし酒臭いとわかったら彼はどうするのだろう❓
ここまで来て入場できませんとなったヤザワな人の目つきがどう変わるのだろうか❓
そんな心配をよそに続々と入場する年齢高めの人々。
指定された席は2階席の後ろの方だったが、ステージのほぼ真ん中でいい感じ。

要所要所に注意書きが掲げられ、場内アナウンスでも何度も注意喚起がなされるのは、バラードのときなどにヤジったり大きな声で歌ったり他人の迷惑になる行為が確認された場合、即コンサートは中断、もしくは中止になる場合がある、という子供に言い聞かせるような内容だ。
むかしヤンチャしてたヤザワな人たちはすぐに熱くなっちゃう恐れがあるのだろう、ヤザワのコンサートはそのあたりが徹底している。
開演まで1時間を切って、まだ空席の目立つ会場に早くも「えーちゃん」コールが👏
高校野球の応援団ばりに手を揚げ大声で「えーちゃん!! 」を連呼するヤザワな人たち、やがてウェーブがやってくる開演前のお約束の光景。
急な武道館の階段をエッコラショッと上がってくる白髪交じりのヤザワな人は、目を細めて自分の席を探しホッと背を伸ばす。
肩にかけたヤザワのタオルを見て、ふと「神田川」の替え歌が思い浮かんでしまった。
♫ あなたはもう忘れたかしら ヤザワのタオルマフラーにして ふたりで行った武道館の 急な階段息を切らして・・・ ♪
この日を楽しみにしていたチケットを取ってくれた恩人、横浜方面の悪魔のお爺ちゃんは、お母さんの具合が悪くなり来れなくなってしまった。
ふいにそういう事態になってしまうのは、残念ながらオヤジ世代の宿命だ。
ほんとうに人ごとじゃないが、悪魔のお爺ちゃんの分まで楽しむぜぃ。
開演30分を切り「チエ・ミツ」夫妻がやってきて、他の人と同様武道館の「熱さ」にジャケットを脱いで汗を拭き、センスで顔を扇ぐ。
事前にトイレへ行くと長蛇の列、ようやく金隠しの前に立って周りを窺うと、白い上下のヤザワな人たちは異様に所用が長い・・・ちょっと悲しい・・・。
いろいろマンウォッチングが楽しめるのもヤザワのコンサートの見どころ。
時間をちょっと過ぎて「EIKICHI YAZAWA CONCERT TOUR 2016 BUTCH!! 」開演‼️
炸裂するレーザー、ほとばしるライト、圧倒的なビートに浮かび上がる我らが「YAZAWA」。
いきなり引っつかんだマイクスタンドをぶん回すその勇姿、何十回も見ているヤザワな人たちを「オゥッ‼️」と唸らせる圧巻のパフォーマンス。
去年の東京ドームのときよりキレがいい感じで、開始数十秒で観客のハートを鷲掴みだ。
ちくしょうめ、なんてカッチョいい67歳だ!(◎_◎;)
ステージの両袖で見得を切り、ステップを踏み、衰え知らずの声量で観客を魅了したやいなや、6、7メートル張り出したデベソへ一気にダッシュ、息も切らさずにサビを歌いきり、余裕綽々でステージ中央へ戻る。
こんなパフォーマンスができるエンターテナーは日本では「YAZAWA」をおいて他にいるのだろうか⁉️
ノリノリで腕を振り上げ「えーちゃん」コールをしていた観客は、照明が落ちバラードになると静かに席に腰掛ける。
ノリノリと着席のタイミングは年齢高めの観客を意識してのことだろうが、客観的に見るとけっこう可笑しい。
アコースティックギターを持った「YAZAWA」、歌い出したのは、なんと⁉️「ジョニー大倉」の「コーヒー・ショップの女の娘」だっ‼️
う~ん、素敵だ。
続いて「最後の恋人」、ワァオー、ビートルズじゃん😄
「ジョニー大倉」も草葉の陰でニヤリとしているかもしれない。
そして昔語り。
名盤「A DAY」誕生秘話、ビールの中瓶1ケースを飲み干し(モルツではあり得ない)降りてきた曲だそうな。
数多くの楽曲は苦しみの中から生まれ、呑んだくれた果てに降りてくる曲は稀だそうな。
故「西岡恭蔵」の詞は素晴らしいと、「ジョニー大倉」も「西岡恭蔵」も死んじゃったとしんみり、やっぱりホームの武道館の初日は「YAZAWA」もテンション上がっちゃうそうな、これからもできるまでやるが、80過ぎたらムリだよと年齢高めの人たちを笑って牽制。
ノリノリと着席の圧巻のステージが続くが未だタオル投げはなく、ラストに近づいてきた頃、斜め後ろのヤザワな人のつぶやきが聞こえてきた。
切ない声で「えーちゃん、タオル投げさせてくれよぅ・・・」。
年の瀬の納め行事とリキいれてやってきたヤザワの人の切実な本音だ。
だがタオル投げはないままラストナンバーを歌いきりステージから姿を消し、アンコールの連呼にふたたび現れた「YAZAWA」はお約束の純白のスーツ。
すわっタオル投げか‼️といきり立つヤザワの人たちを軽くいなして「ノリノリ」を一発、続いてステージ下手からスタッフが持ってきたタオルを肩にかけ、こんどこそタオル投げかっ、と思いきやもう一発「ノリノリ」を。
2度まで肩すかしをくらった観客の期待度はMAX。
さっとステージ下手に消え三たび現れた「YAZAWA」は、ジャケットを脱いで白い帽子だ。
「やるよやるよやるよー!! 」
こんどは期待を裏切らないお約束の「止まらないHa~Ha」、待ちに待ったタオルが舞い上がり、洗濯してない新品のタオルの綿ぼこりも舞う。
隣の「チエ・ミツ」夫婦の歓喜が伝わってくるし、落とさないようタオルを必死につかむ様子が横目に見える。
オヤジも前回の東京ドームの悲劇が起こらないように、ノリノリの中にも慎重にタオルを投げ、つかむ。
武道館の空気が綿ぼこりで曇ったようになりながら、ほんとうのラストナンバー、「西岡恭蔵」作詞、「YAZAWA」初のCMタイアップ曲・ソニーのラジオカセット「リズムカプセル9000」のテーマ曲「トラベリン・バス」だっ !!
そうして興奮の坩堝のなか「EIKICHI YAZAWA CONCERT TOUR 2016 BUTCH!! 」の武道館初日は終わった。
武道館の中と外との温度差がすごく、慎重に階段を降りた年齢高めのヤザワな人たちは肩を丸め、大渋滞の中九段下の駅へ向かう。
我ら3人は渋滞を避け、そのまま靖国通りを直進して神保町へ向かい、目についた最初の店に入って乾いた喉に生ビールを3杯。
新御茶ノ水から千代田線で千住に戻り、これもお約束の「壁夢」へ。
興奮冷めやらずのまま2時頃まで痛飲、自宅へ戻り仕上げにと、「ホリちゃん」から頂いた「オールドパー」をロックで。
ステージの「YAZAWA 」はロックンロールとは言わず、ロッケンローとも言わず、「ワキャンロー!!」とオヤジには聞こえた。
いいかげん酔っ払って 「ワキャンロー!!」をつぶやきつつ、「YAZAWA 」のタオルを首にかけたまま爆睡。
幸せな今年の予定がまたひとつ終わった。
ありがとう横浜の悪魔のお爺ちゃん🙏「YAZAWA 」は来年もあるさ、元気でヤザワな人の仲間入りをしようぜ「ワキャンロー!!」
さて、今年最後の予定は2日後、「ローグ・ワン」を残すのみ。
すでにエピソード2、3、4と観直し、特典映像を観直しているところ。
オヤジ的には「フォースの覚醒」よりも期待度大なのだが・・・。