浦幌神社・乳神神社の宮司一筆  

神社や日本の伝統文化で培われてきた教えやヒーリング(癒し)をお伝えしております。浦幌神社・乳神神社宮司の一筆。

お祭りの継承

2011年09月08日 | 宮司一筆

北海道 十勝 浦幌町 子宝祈願 安産祈願 縁結びの神社 浦幌神社・乳神神社より一筆啓上。

浦幌神社のお祭りは、本神輿、子供神輿、獅子舞、山車、千人踊りの行列が出て、浦幌町内を練り歩きます。

各町内会では、この行列を温かく出迎えてくれる風習が今でも残り、氏子の親睦交流の場となってきました。

このお神輿行列は何時からがはじまったか?

記録がないため正確な年はわかりませんが、70年以上続いていると云われています。

昭和24年

 

昭和33年

 

昭和50年

 

平成17年

 

平成18年

 

平成19年

 

平成20年

 

平成21

 

平成22年

 

平成23年

地域の皆様で守ってきたお祭りです。


このお祭りのお神輿行列の日程を今年から変更せざるを得なくなりました。

日程変更は、私にとっても辛い決断でありました。

今年から小学校の新学習指導要領実施に伴う授業日数の変更により、平日での小学生のお祭りの参加が認められなくなったのです。

今年から子どもたちのお祭りへの参加を断念するか。それとも日曜日に変更するか。

この祭りを存続するには、伝統を守るためにはどうしたらよいか。

今まで経験したことのない重圧を感じました。(途中、不覚にも突発性の中耳炎になり、今も聴力が低下したままです。)

役員総代と協議に協議を重ねた結果、9月20日の例祭に行っていたこの神輿行列を分離し8月の最終日曜日に斎行することとなりました。

(例祭⇒9月20日、神輿渡御祭⇒8月最終日曜日)

そもそも祭日を変更することは、開拓以来ご守護頂いております氏神様に対し、大変恐れ多いことであります。

私の代で変更せざるを得なかったこと、歴代宮司にも申し訳なく感じております。

日程の変更は、代々続いてきたお神輿行事の「かたち」を壊さずに守る最終手段でした。

お祭りは、親から子へ子から孫へと繋いでいくものです。

お祭りに子どもたちが参加できなければ、お祭りの経験のない子どもが育ち、いずれこのお祭りは途絶えてしまいます。

このお祭りには、開拓以来代々受け継がれてきた氏子・家族の絆があります。

毎年、親子3世代でお祭りに参加頂いている家族もたくさん見られます。

そのお祭りの「かたち」を守ることを一番大事と致しました。

お祭りを通じて生まれる地域交流の場を守ることも大事であります。

お祭りに関係する伝統文化の継承も大事であります。

昨今、伝統文化を守る環境が段々難しくなってきております。

しかし、日本人以外にだれが日本の伝統文化を守るのですか?

どんな時代でも、守るべきものは、しっかりと守らなくてはなりません。

これからも皆様と心を合わせてこのお祭りを後世へ伝えるために一年一年、ご神意に沿ったお祭りをご奉仕させて頂きたく存じます。

今年は、変更してはじめてのお祭りでしたが、皆様方の阿吽の呼吸で事故もトラブルもなく斎行できました。

皆様方のご協力に対し、改めて心より感謝申し上げます。

今年は子どもたちの活躍によってお祭りが賑わう光景が目立ちました。

山車が5年ぶりに復活し、子どもの舞踊の奉納がありました。

また、小学生の神楽舞もはじめて奉納致しました。

子ども神輿も暑い中、頑張りました。

獅子舞では、子どもの獅子が大人の獅子と舞う親子共演の場面もありました。

子どもがお祭りに参加することで和やかなお祭りになることを改めて実感致しました。

お祭りを通じて地域親睦の和をこれからも築いていきたいと思います。

今日は、長々と書いてしまいましたが・・・

お祭りへの想いを記した次第です。

 

宮司一筆

 

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