今まで開けられなかった戸棚の中から、
大量の巻物が出てきた。
父が好きだった東照宮家康遺訓の掛け軸も数本出てきた。
きちんと表装されている掛け軸と、
展示会などに出品した習作などが含まれていた。
虫干しを兼ねて教室に下げた。
▲家康遺訓とされている詩。
実際は後世の作と言われている。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
人の一生は重荷を負て(おいて)遠き道をゆくがごとし
急ぐべからず
不自由を常とおもへば不足なし
こころに望おこらば、困窮したる時を思ひ出すべし
堪忍は無事長久の基
いかりは敵とおもへ
勝事(かつこと)ばかり知りて、まくる事をしらざれば、害其身にいたる
おのれを責て人をせむるな
及ざるは過たるよりまされり
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
▲全体画像。
▲左の掛け軸には「平成10年」と書かれていた。
右の字とくらべると筆の衰えがみられる。
文字にも老いが現れていたようで。
▲右の「おもいやる こしのしらねの…」
って変体仮名使用してるので、読むのが大変。
▲一文字づつ、これはなんだっけ?って感じで。
えーと、何が書かれているんでしょうか。解読出来ません。
一応師範免許持ってますが。( ̄◇ ̄)
父の筆が走っていた時期の作品。
大量の巻物が出てきた。
父が好きだった東照宮家康遺訓の掛け軸も数本出てきた。
きちんと表装されている掛け軸と、
展示会などに出品した習作などが含まれていた。
虫干しを兼ねて教室に下げた。
▲家康遺訓とされている詩。
実際は後世の作と言われている。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
人の一生は重荷を負て(おいて)遠き道をゆくがごとし
急ぐべからず
不自由を常とおもへば不足なし
こころに望おこらば、困窮したる時を思ひ出すべし
堪忍は無事長久の基
いかりは敵とおもへ
勝事(かつこと)ばかり知りて、まくる事をしらざれば、害其身にいたる
おのれを責て人をせむるな
及ざるは過たるよりまされり
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
▲全体画像。
▲左の掛け軸には「平成10年」と書かれていた。
右の字とくらべると筆の衰えがみられる。
文字にも老いが現れていたようで。
▲右の「おもいやる こしのしらねの…」
って変体仮名使用してるので、読むのが大変。
▲一文字づつ、これはなんだっけ?って感じで。
えーと、何が書かれているんでしょうか。解読出来ません。
一応師範免許持ってますが。( ̄◇ ̄)
父の筆が走っていた時期の作品。
なんせ、観るのは好きだが、シロウトなもんで(*'-'*)ゞポリポリ
「衰えとは、何事にも億劫になるという事だ」
ってな文章が、某小説(モチロン時代もん)にありましたが…
おいらの素人イメージでいくと、書画のたぐいは、
老いたら老いただけの「こなれ」があると信じきっておりました…
老いと衰えは、やはり直結するのであろうか?
作品の右上に押されているのは、「遊印(ゆういん)」ってやつなのね。
これは、文章や絵などのどこかに紛らせて押すというもので、
だいたい右上が多いかな。
内容は好きな言葉を使用するので、そのときの気分にあったものを押すんよ。
楕円形や角丸の印鑑など。
有名な遊印で、「鹿と馬の絵」で馬鹿だけどって表現してるものもあるんだな。
ちょっと前に友人のほのちゃんが、ミケランジェロの晩年の彫刻画像を送ってくれたことがあったのね。
荒削りな彫刻で、これが?って思うようなものなんだけど、
それなりに味があるというか。
衰えながらも、熟成された作品を生み出すってのはスゴイなぁと。
うちの場合は、老化の衰えに加えて、認知症の症状も徐々に出ていたんだろうねぇ。
お盆休みアレもこれもしようと思っていたことあまりできませんでした。ほとんど孫と遊んでいた。
本一冊を読んだのと自分の部屋の片付けを少ししたくらい。その中でむかし大理石で作った落款のようなはんこが出てきました。
そぉか、書ってビミョーなのが、そこなんだろな。
画として捉えるのではなく、どうしても意味を持った「文字」という記号として捉え続けているんだろうなぁ、無意識に。
だからきっと、認知症状が出てきてしまうと、うおこちゃんのみる「衰え」が出てきたのカモ。
な~んとなくナットクしてしまいました( ̄◇ ̄)
彫刀に慣れていないとなかなか細かい部分が彫れなかったり。
消しゴムで作るハンコは楽なんだけどね。
★ジイ
大理石の落款印って高そうだなぁ。
何か書いたら押してみると、作品がしまってみえるので、
やってみると良いかも。
★りゃくちゃ
書いたものの全体を楽しむような作品だと、印も押す場所によって違ってきちゃうみたい。
せっかく書いたのに、印押しで失敗なんてのがよくあるし。
押すガイドの板ってのもあって、
その板を動かさないで置けば、かすれた印を二度押ししたり出来るんだな。
お袋がいつも言ってた「落款かサインがないと、絵として完成しない」って。
書にも色々あるんだなー。
ヒヨが篆刻やってたな、そーいや( ̄◇ ̄)
おおっ、ひよちゃん篆刻やるのか~。
今度会えたらそのあたりの話もしてみたいなぁ。
りゃくちゃん母様の言うように、
うちの書道教室でも最終的に印押して作品が出来るって教えてたなぁ。
書いた人の名前の下に押すのは、
姓名印と雅号印なんだけど、
たまに上下間違って押したりして駄目にしちゃうんよ。
┓(´_`)┏
深いです。
いろいろな書体や書き方の使い分けとか。
何を書くか、どう書くか・・・そういうのも書道家としての奥行きなんでしょうねー。
お父様、自在ですねぇ。
どれも素敵だけれど(よめないけど;;)
家康遺訓は意味も濃くて、
これを書かれたお父様の気持ちが、感じられるようです。
おかえりなさいませ~。
さっそくコメントありがとん。
父もあちらで喜んでいると思います。
書道展などで活躍される方の書には、
文字というより絵に近いような迫力というか、
念がこもってるって感じがします。
こういう書をスラスラ読めちゃうくらいだと、
もっと楽しめるのだろうけど。
読めないモノばかりで…。( ̄◇ ̄)