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Ununzの夢見

夢へと向かい、私の夢は私的捕らわれから下降しきれない私の夢。ですが、あれらは想像(創造)を補う地下水脈でもあるのです

夢見【28】『謎スープ』/『誰かの通信簿』(了)

2015-12-01 11:45:03 | 夢見
『謎スープ』(358字)
 黒く大きな虫の入ったスープを皆が美味しそうに食べる。濃茶色でラーメンの汁っぽい。
 中を見ると死んでいるようだが、俺は絶対に食わないし近づけるなと逃げる。ニヤニヤとした顔をしながらこちらににじり寄ってくる友人の一人は、どうやら無理やり食べさせたがっているのだ。彼が敷居に足を引っ掛け、つまづいた拍子で丼が傾き虫が飛び出してくる。生きているかのように爪が服に引っかかり、思わず「おわっ」っと悲鳴を上げて虫を必死に払おうとする私。
 何とかその場から逃げなければと近くに敷いてある布団に潜り込む。ところが、掛け布団を持ち上げた時に作った隙間にそいつらは再び飛び込んで来ていて、奥に入り込んでいた。姿は見えない。体の一部がちぎれた虫五匹がさらに捲り上げた先の方にいるはずだ。恐々確認すると、やはりいた。死んではいたが。





『誰かの通信簿』(340字)
 薄汚れ、ちょうど真ん中に縦の折り目がついた固紙、大きさはB4くらいか。中は隅々にまで細かく文字が書かれ、右上には四コマ漫画も載っている。左側中央部に数十個の枠で出来た何かの記入欄があり、よく見ると数字が書かれている。欄の一番左端には教科名が印刷されているので、どうやら通信簿のようだ。
 国英社が95~100で右の欄は「5」となっていた。数理は0と20で「1」「2」といった五段階評価。数学はともかくとして理科がこんなに悪かっただろうか、と思う。他にも体育の項目があるがこちらは予想通りの「1」。ただし、横の備考欄に教育委員会に要相談とあるのは少し気になる。

 父にそれを返してくれないかと言われる。何故かと疑問に感じていると、どうやら兄弟の通信簿だったのだ。