Ununzの夢見

夢へと向かい、私の夢は私的捕らわれから下降しきれない私の夢。ですが、あれらは想像(創造)を補う地下水脈でもあるのです

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

夢見【38】……報酬の話に移ろうか(了)

2016-04-30 18:38:55 | 案内・告知
(952字)
 袖口が十字に避けた真っ赤なコートを着ている男はヴァッシュ・ザ・スタンピードと相対している。大兵肥満の男は灰色の髪を逆立て不敵に笑うが、そこにあるものは単に自分の膂力への盲信や相手に対する侮りというよりも、なにやら策を持ち合わせている自信の表れと見えなくもない。とはいえスマートとは言い難い、いかにもな外見のその様はやはり、初回か次あたりにでも登場しそうな雑魚の雰囲気。鶴ひろみ扮するメリル(?)が傍にいてなにやら耳打ちをし、最後には彼を励まし援護する旨を伝えて十数メートル後ろにそそくさと下がる。
「せいぜい頑張って思いっきりやってや」とか「追い詰めた」と口にするヴァッシュ。しかし手付金を受け取らないと彼は動かないらしい。とりあえず様子見をしながらも弾倉に弾込めをする。銃弾は一発あたり15万円もするので、節約するために銀のコーティングをした弾丸をとりあえず一発のみ。

 古い民家でヴァッシュは敵と睨み合いを続けている。一日掛けて弾を節約しながら戦えば時間あたりの金額単価はさほど高くないと本人は考えているが、だとしてもやはり高い。いつからか受け取る報酬を自分自身で交渉しなければならないことになっていて、今回のスポンサーと話し合いをする状況になったようだ。
 相手は、『フロントミッション2』に登場するバングラディッシュはアロヨ運輸(?)の豪腕社長。その肌は耐えぬいた暑熱の歳月を語り浅黒く、非常に恰幅よく頭は綺麗に禿げ上がり、相当に膨張した腹部に窮屈そうなピンクのポロシャツはボタン一つだけ嵌め、残りは風通し良く開け放たれている。どう遠慮がちに見ても暑苦しいと言わざるを得ない体の割に、口髭のもとにある赤黒い唇は静かに閉じ、元々太い眉は細めに整えられ、大きな目は伏せがちに思慮深げとなっては何やら気怠げな印象すらある。下には微風に揺れる涼やかな灰色地の麻ズボンを穿いていた。
 社長の娘(確か主人公か、その仲間のことが好きだという設定……?)が登場する。綺麗な長い黒髪に褐色の肌、父親似の愁い瞳と長い睫毛が一層の美しさを映えさせる。父親とヴァッシュのどちらを応援していいかと悩んでいる彼女に、しばらくして『フロントミッション4』の日本人パイロット、サヨリのイメージがその顔に重なるのだった。


※※訂正:三箇所訂正します。本文には〜バングラデシュ〜アロヨ運輸(?)とありますが、ゲーム内(『フロントミッション2』)では「アロルデシュ」となっており、バーグ運輸が正しいものです。また、サヨリはサユリ(三塚さゆり)が正しく、登場作品は4ではなく『フロントミッション2』です
おそらくですが、記憶違いをしたままの情報が夢に出たのだと思います

この記事をはてなブックマークに追加

夢見【37】嘘栄養学入門/俺は遠慮しておく

2016-04-06 19:30:49 | 案内・告知
『嘘栄養学入門』(333字)
 ビタミンDやカルシウムなどといった栄養素は体にとって非常に重要なものであるが、一見バランスよく食事を摂っているつもりでも、どうしても当該物質に関しては身体に取り込まれる量が長じては過多となってしまう。
 その場合「酢」を食事に加えることによって、体に吸収される量が適正なものとなる。「酢」の『ケンドロース』という成分が影響しているからがその理由なのだ。しかも吸収量は抑えられつつも、それを摂取しない時に比べてより短時間で効率的に身体に摂り込まれる、至れり尽くせりの成分だ。
 仮に知らずにいて、または怠ってしまうと最大で20倍くらいの不要な栄養素が体の中に入り込み、高ビタミンD症や高カルシウム症に罹るのだとか。

夢を振り返って:もちろん正しくない情報だ。 





『俺は遠慮しておく』(494字)               
 下水道を通り、通路の進行を塞ぐ赤錆の浮き上がる鉄柵の前に設けられた、一時水量調整池の前で一旦足を止める。水深は50cmもないだろう。手にしていた中ジョッキにはビールの素と呼ばれる粉末があらかじめ入れてあって、しゃがみ込んで下水を直接容れ物に取る。そうすることによって綺麗なビールが出来上がる。
 泡立ちも細く、柔らか。ジョッキの外には細かな汗をかいている。居酒屋に入店直後の彼らが抱え今にも轟かんばかりの興奮の高まり、それらをうまい具合になだめ落ち着かせる最もふさわしい飲み物として、『乾杯』という一言がおもむろに弾け、続いてたおやかな笑顔が互いに交わされる。爆発と収束の混在とした一杯が空気を満たす。そのために運ばれてきた、キンキンに冷やされ黄金色に輝くアレだ。匂い立つような、労働者の命の水といっても良い、いかにも美味そうなビールだった。
 あくまでも見た目はそう映るだけであって、私は勧められても絶対に口につけるつもりはなかった。
 お笑い芸人のHは手に持ったジョッキを傾け実に美味そうに飲む。私は一瞬見た目に騙されそうになったがやはり中身は下水ではないだろうかと、信じられない気持ちになる。

この記事をはてなブックマークに追加