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シャンプーの歴史 ①

2010-10-18 | シャンプー
ちょっと面白い記事を見つけたので紹介しますね。

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ご存知の通り、ヒトが最初に広く使用した界面活性剤は、石けんです。
石けんは、その歴史の古さと、日本での馴染みの良さから未だに人気の1つです。
しかし、ヨーロッパでは、その背景はちょっと違っていました。

日本の水は、基本的に軟水です。これは、山から海に至るまでの距離が短い為に、水にミネラルが溶け込む量が少ないからです。

一方、ヨーロッパの水は、基本的に硬水です。硬水とは、地下を水が流れる間に多くのミネラル分が溶け込んだ水のことです。この硬水は、石けんと非常に相性が悪く、ヨーロッパでは、石けんは日本の様に泡立つことはなく、使い勝手のいいモノではありませんでした。

そこに現れたのが、石油系の合成界面活性剤のラウリル硫酸Naなどです。これらの界面活性剤は、硬水の水質でも非常に良好な泡立ちを保つことができたのです。そういった背景から、ヨーロッパでは、体を洗うにも髪を洗うにもラウリル硫酸Naなどの石油系の合成界面活性剤が使われるようになりました。

しかし、ラウリル硫酸Naなどは脱脂力が強く、また、肌深くに浸透して、多くの肌トラブルを生じさせました。こういった事例を元に、「石油系の合成界面活性剤は体に悪い!」と、位置づけられ始めました。

しかし、日本の様に、どこに行っても石けんで泡立ててられる環境ではなく、石けんが泡立たない世界(ヨーロッパ)だった訳ですから、「じゃぁ、石けんに戻るかぁ」とはいきません。しかし、なんとかしなくてはいけなかった訳ですよね。

そこで、ラウリル硫酸Naの悪い点を改善して、参上したのが、ラウレス硫酸Naです。
このラウレス硫酸Naは、ラウリル硫酸Naに「ポリオキシエチレン」という石油系の長い鎖状の部位を持たせたモノだと思って頂いて結構です。つまり、モノとして「大きい」訳です。

この「大きい」という点がポイントです。モノが「大きい」と、肌の深くまで浸透出来
ないのです。このことは、ラウルリ硫酸Naで生じた肌トラブルを爆発的に改善しました。その結果、今、世界のシャンプー基剤の主流はラウレス硫酸Naとなったのです。
現に、ドラッグストアで売り買いされるシャンプーの8割以上にこのラウレス硫酸Naが使用されています。

しかし、ラウレス硫酸Naでは、肌トラブルは治まったのですが、やはり脱脂力は強く、加えてヨーロッパの気候も乾燥しがちでしたので、肌が乾燥して、痒みを訴える人が後をたちませんでした。

そこで、参上したのが、両性界面活性剤(ラウリルベタインなど)でした。


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