なんとかなるさ~

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人間は変われるのか・・・

2013-11-21 20:44:50 | その他もろもろ
あるお笑い芸人さん、かなりの束縛夫ということで、夫婦でテレビの相談(?)番組に出てました。
一日に何十回もどこにいるかメールをさせられ、
電話に出なかったり、メールが遅れると反省文を書かせられるらしい。

本人が言うには妻がかわいすぎて心配なのと、自分にも自信がないとのこと。
妻の方も彼は変わらないし、怒ると怖いから、と諦めて彼の言う通りにしてるようでした。

典型的なDVだべ?と思いつつ、風呂の準備ができたので最後まで見なかったのですが、
そういう行動は本当の愛情表現ではないということ、
自分のやっている事は周りから非難されることなんだ、と認識できてよかったと思います。
バラエティとはいえ、DVをとりあげていることに感謝(笑)。

これから彼がどういう風になるのかは分からないけど、
夫の顔色をうかがわずに暮らせるようになることを祈っています。
ただ、電話相談を受ける側として、仮に同じような相談があり、
「こどもにはとてもやさしくて、いいパパなんです。」とか、
「わたしのことをとても愛してくれているのは十分に分かる」とか言っても
相手が変わることを期待しない方がいい、と答えるケースがほとんど。
相手が変わることを期待するより、自分が変わる方が早い、と私も言うこともあります。

中には相手を傷つけていると理解しながらも、自分をコントロールできない、という人もいるだろうけど、
多くはその芸人さんのように、自分が悪いことをしていると思っていないケースが多くて、
しかも、殴られるのは被害者に原因があるからだ、とまでほざく人が多いようです。

でも、彼はテレビに出て、人を笑わせる芸人さん。
このテレビ出演がきっかけで、変わらなきゃと思ってほしいし、変わることもできるんだと世に知らしめてほしい気もします。

支援する側は加害者と接することはなくて、加害者と対応するのは警察です。
でもその警察もまだまだ男女間の暴力に対する認識が低くて、いろんな事件が起こってしまっている訳ですが、
相手は変わらないと思いつつ、加害者更生プログラムがもっとすすんでくれたら、とも思うのです。
実際、欧米では男性を対象としたDVに関する本やプログラムがたくさん出されているらしく、
パートナーへの暴力をやめようと男性自ら声に出すCMだか、ショートフィルムだか、そんなのを見たこともあります。
そうか…と思ったのが、そこに出てくるのがいろんな民族グループの男性たち。
日本にいると、どうしても日本人特有なのかと思ってしまいがちだけど、
黒人も白人も、アラブ系もアジア系も、民族グループに関係なく、あらゆる人が加害者にも被害者にもなりうるんだと気付かされました。

一時期日本もDVのCMを流したことがあったけど、それはほんの1,2カ月。
しかも男性が暴力をふるっているシーンがある訳ではなく、タレントさんが「相談して」って言うだけで、
これじゃあ危機感も罪悪感も感じないよ…と思うようなもんでした。
もっと定期的に、CMだけじゃなくて、歌とかドラマとか、いろんなツールでDVは犯罪なんだ、暴力はいけないんだ、
暴力を受けている側も我慢しなくていいんだ、助けを求めていいんだ、と多くの人に気づいてほしいです。

ちなみにイギリスではこんな感じ。→CM-1&CM-2

かく言う私も、宿題をしたくないとぐずる息子に冷たい言葉や視線をなげかたり、わざと大きくため息をつくこともあり、
変わりたい、変わらなきゃと思っております。



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