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ラグビー,バリダンス三昧

ラグビーやら、バリダンスやら、その他いろいろ、ダラダラと

春先のひょう(杉みき子)

2025-04-13 | 生活
何か悪天候が続くので、思い出した・・・
 三月の末、急にひょうが降り始め、一郎、次郎の兄弟は大喜び。子どもたちがとったひょうを手に取りながら、お母さんは昔ひょうが降った時の思い出を話し始める。
 戦争中、若いころのお母さんは看護婦をしていた。当時、病院では冬はお湯、夏は氷が不足がちだった。その時も夏で、お母さんは受け持ちの患者さんに熱をよく出す老人がいて、水まくら用の雪がいつも足りず、悩んでいた。ある日の昼間、急に空が暗くなりひょうが降り始める。お母さんは、雪の代わりにひょうを集めようと畑を走り回り、山崎さんという患者さんのきゅうり畑を台無しにしてしまう。山崎さんは怒って、謝っても口をきかなくなってしまった。
 その夜、病院は空襲を受け、避難中にお母さんは爆弾の爆発で倒れた下駄箱の下敷きになってしまう。気を失っていると、そこに山崎さんが一人で助けにくる。実は山崎さんは、昼間にきゅうりのことぐらいで怒ったことを後悔し、お母さんにもう一度謝りたいと探しに来たのだった。
 山崎さんは戦争後にすっかり良くなり、いいお嫁さんをもらって二人の男の子のお父さんになっている。結婚を申し込むとき、きゅうりをざるいっぱいに持って行ったという。一郎は自分のお父さんのことと気づいたが、次郎はまだ気がつかない。
昔、この教材、5年生の教科書に載っていました。
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