ウクレレとSwing(スヰング)音盤

Far Away Places (2013) / Janet Seidel Trio & Friends

2005年のヒット盤「マナクーラの月」の続編的なアルバム。再びチャック・モーガンが巧みなジャズ・ウクレレを披露する、オーストラリアの人気ヴォーカル/ピアニスト=ジャネット・サイデルの日本先行盤。録音は2012年シドニー、メルボルン、ゴールドコーストで行われたようだ。

ライナーノーツによればなんでも2012年にブロッサム・ディアリーの追悼コンサートに出演するためグループが訪れたロンドンのアンティーク店で、チャック・モーガン氏が1920年代マーチン製のヴィンテージ・ウクレレを入手。音がいいのでこれを使って録音を、という事で本盤の企画が実現したという。本当なら今回はウクレレありきの企画だったという事になるが、アレンジは管楽器も数曲で加わり、チャック・モーガンも曲によってはギターも弾いており、サウンドの幅は広がっている。(ちなみにベースのデヴィッド・セイデルの使用楽器は前述のヴィンテージ・ウクレレよりさらに100年遡りなんと1820年の英国製ダブルベースとある)。

1 La Paloma    
2 Love, Your Magic Spell Is Everywhere
3 Suzukake no Michi
4 Recado Bossa Nova
5 Sands In My Shoes
6 Historia de un Amor
7 Too Darn Hot
8 Autumn In New York
9 Take the A Train
10 La Javanaise
11 Kiss of Fire (el Choclo)
12 Midnight Sun
13 Maui Holiday
14 Far Away Places
15 Golden Slumbers

Clarinet – Paul Furniss
Double Bass – David Seidel
Drums – Hamish Stuart
Guitar, Ukulele – Chuck Morgan
Percussion – Fabian Hevla
Soprano Clarinet – Mitchell Morgan
Tenor Saxophone – Ben Jones
Trumpet – Bob Henderson
Vocals, Piano – Janet Seidel

チャック・モーガン氏の巧みなジャズ・ウクレレは本作でも存分に楽しむことができる。本盤のリリースにあわせ日本国内ツアーも行われたようだ。


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