ウクレレとSwing(スヰング)音盤

Moon of Manakoora (2005) / Janet Seidel

ウクレレをフィーチャーしたスヰングな女性歌手で名がジャネットと言えばジャネット・クラインばかりでなく、このオーストラリアのヴォーカル/ピアニスト、ジャネット・セイデルのアルバムも外せない一枚だ。グループのギタリスト、チャック・モーガンが全編でセンスの良い達者なジャズ・ウクレレを披露しているばかりでなく、ヴォーカル・アルバムとしても極めて内容がよく、“スイング・ジャーナル”誌のヴォーカル・チャートで3ヶ月連続の1位に輝き、一躍脚光を浴び異例のロング・セラーとなった。 日本では2005年のリリースに続き、2012年にも再発されている。

ジャネット・セイデル自身は本作以前から日本各地で催されるジャズ・フェスティバルやクラブ・サーキットなどで実績があり、どうやら本盤も日本マーケット先行で制作され、追って本国でもリリースされたらしい。わが国では本盤のヒットで一気に知名度をコアなジャズ・ヴォーカルのリスナー層以外にも広げた。

1 When Lights Are Low    
2 No Moon At All
3 Twilight Time
4 Delicado
5 Breeze
6 Till There Was You
7 The Moon Of Manakoora
8 Don't Be That Way
9 Tres Palabras
10 Deep Purple
11 Linger Awhile
12 Dream A Little Dream Of Me
13 April In Portugal
14 Falling In Love Again
15 Whispering

プロデュース:David Seidel
録音は2005年オーストラリア・シドニー 

Chuck Morgan on ukulele and guitars
David Seidel on bass
Billy Ross and Laurie Bennett on drums and percussion

ジャネット女史は本作などで知名度を広げ人気も高く、まだまだ活躍が期待されたが、2017年に62歳で病に倒れ惜しまれつつ帰らぬ人となった。なんと続いて翌2018年には本作でゴキゲンなジャズ・ウクレレを聴かせてくれたチャック・モーガン氏まで66歳で鬼籍に入ってしまう。


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