右近の日々是好日。

障害者グループホームで働いています。

「確かに知ること」

2022-02-27 23:33:35 | 私の支援論
 自分の、支援者としての専門性や力量は、まだ十分とは言えません。支援を必要とする人間に対して、的確な支援を行うための専門性や力量を獲得するには、どうすれば良いのでしょうか。


 自分の支援者としての専門性や力量を獲得するためには、専門職としての理論や態度、技術を確かに知ろうとする過程を経ることが大切です。専門職としての理論や態度、技術を確かに知ろうとすることは、ただ専門職としての理論や態度、技術を論じた論文や書物を読むだけではなく、支援を必要とする人間と、支援者や他の人間との関わりや状況を読み、知ろうとする過程を経ることが重要です。


『社会福祉士』第26号(公益社団法人日本社会福祉士会、2019年)に掲載されているO氏の研究ノート「社会福祉士であることを基盤とした「自己覚知」の捉え方に関する一考察」では、専門職としての支援者の理論や態度、技術を確かに知ろうとする過程を経ることが、自分の支援者としての専門性や力量を獲得するために重要だと論じられています。


 自分の専門性や力量に依拠して、支援を行うことは、支援を必要とする人間に対して直接的な人間的関わりをすることをしないことになる場合があります。重要なのは、自分の支援者としての専門性や力量が、支援を必要とする人間と、支援者や他の人間との関わりや状況を読み、知ろうとするための専門性や力量になっているか、ということです。わかったつもりになって人間的関わりをしないための専門性や力量ではなく、支援者の人間的関わりを生かすための専門性や力量を獲得することが大切です。
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