右近の日々是好日。

障害者グループホームで働いています。

「現場」

2019-09-29 22:27:28 | 私の支援論
 支援を必要とする人間は、しばしば自分が生きる現場において他の人間に対する共感や、物事を反復することを周囲の人間から強調され、無力化することがあります。共感と反復の狭間において葛藤し、支援を必要とする人間が自分の現場において支援者や他の人間と協力して、自分の希望を実現できるように支援することが、支援者にとって大切です。


 支援を必要とする人間は、しばしば周囲の人間から、他の人間に対する共感を持つことが強調されます。他の人間に対する共感を持つことは、自分の心と体の安定を促し、他の人間の心情に配慮した上で自分の希望を表現するために必要なことです。一方、他の人間に対する共感を強調することは、自分の現場の状況に対する同調を促し、状況に対する異議申し立てを封じ込めるためのものとして機能する場合があります。他の人間に対する共感の意味内容を吟味し、支援を必要とする人間が的確に自分の希望を表現し、支援者や他の人間と協力して自分の希望が実現できるように支援することが重要です。


 O氏の編による『「現場」のちから-社会福祉実践における現場とは何か』(誠信書房、2002年)では、共感と反復の狭間において葛藤し、支援を必要とする人間が、支援者や他の人間と協力して、自分の希望が実現できるように支援することが大切だと論じています。


 支援を必要とする人間は、しばしば周囲の人間から自分の現場において物事を反復することを強調されます。物事を反復することは、自分の心と体の安定を促し、物事に取り組む力を習得するために必要なことです。一方、物事を反復することは、人間を退屈させ、苦痛をもたらし、人間を無力化させるものとして機能する場合があります。物事を反復することの意味内容を吟味し、支援を必要とする人間が的確に物事に取り組み、支援者や他の人間と協力して自分の希望を実現できるように支援する力量を強く豊かにすることが、支援者にとって大切です。

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9月28日(土)のつぶやき

2019-09-28 21:41:58 | Twitterまとめ
今年の10月1日(火曜日)の18時30分から、「10・1 霞ヶ関デモ」が行われます。
皆さん、ぜひ参加してください。
よろしくお願いいたします。



「10・1 霞ヶ関デモ」

日時 10月1日(火曜日)18時30分

集合場所 日比谷公園・霞門(かすみもん)

デモ出発 19時



以下に、「10・1霞ヶ関デモ」の呼びかけ文を掲載します(レイバーネットからの転載)。

<呼びかけ文>
するな!ホルムズ海峡派兵
辺野古新基地建設・琉球弧の軍事要塞化反対!
安倍は韓国への経済報復をやめろ!
あらゆる改憲策動を許さないぞ!
アジアの民衆と連帯して闘うぞ!

■安倍政権は、東海第二原発再稼働策動など、強権的姿勢を強めています。沖縄では、反対の民意に耳を傾けることなく、辺野古米軍新基地建設を強行しています。また、石垣、宮古、奄美などの自衛隊を増強し、南西諸島を中国に対する最前線要塞にしようとしています。さらに、「南シナ海」など、インド太平洋地域における自衛隊の活動も活発化させ、アジアでの軍拡競争に走っています。

■また、イランとの対決を強めるトランプが呼びかけたホルムズ海峡でのタンカー武装警護の有志連合参加や、周辺海域に護衛艦や哨戒機を送ることを検討しています。2015年に強行制定された「戦争法」すら超える攻撃です。

■トランプ政権は朝鮮半島で朝鮮民主主義共和国に対してすさまじい軍事的圧力をかけ戦争を挑発してきましたが、韓国民衆のローソク革命が原動力の一つとなって、2018年以降、紆余曲折を経ながらも、米朝交渉が持たれています。しかし蚊帳の外に置かれた安倍政権は、朝鮮民主主義人民共和国敵視政策を続け、さらに韓国との関係も悪化させています。元「徴用工」の補償要求を認めた韓国司法の判断に文政権が従うと逆切れして、韓国を優遇対象国から外す経済報復を仕掛け、ついに8月、韓国・文政権は保守政権が結んだGSOMIA破棄を通告しました。日韓関係が戦後最悪と言われる事態を招いた責任は、歴史修正主義に取りつかれ、「文政権相手にせず」とした安倍政権にあります。

■一方、アベノミクス破綻・世界経済対立にあえぐ安倍政権は、天皇代替わり以降、戒厳体制を恒常化させています。それは、今秋の即位の礼・大嘗祭、来年の東京オリンピック・パラリンピック、さらにその後へと持続され、執行権力の飛躍的強化につなげようとしています。 その下で、共謀罪弾圧の先駆けとも言える関西生コンへの弾圧や、再犯防止策強化などが行われているのです。

■対外的緊張を煽り、治安弾圧体制を強める中、安倍晋三・自民党は、改憲に野党を取り込む動きを強めています。10月に始まる臨時国会で、憲法審査会を始動させ、国民投票法「改正」を行い、一気に改憲への動きを加速させようというわけです。明文改憲を許せば、一挙に次なる実質改憲・明文改憲第2弾が加速します。

■こうした動きに対して、諸省庁に向け、臨時国会を前に、「戦争・治安・改憲NO!」の声を突き付ける霞ヶ関デモを行います。是非、ご参加ください。

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「呼吸 その2」

2019-09-16 21:19:50 | 私の社会時評
 人間はしばしば、自分と相手が呼吸するための通路を封じ込まれ、無力化することがあります。移動と呼吸の狭間で葛藤し、自分と相手が呼吸するための通路を開通させ、自分と相手が力を回復することを模索する表現を行う力量を強く豊かにすることが大切です。


 日本社会で生きる人間は、徒労や疲労、失望によって淀んだ空気により、自分と相手が呼吸するための通路を封じ込まれ、無力化している場合があります。一方、日本社会で生きる人間は、淀んだ空気を呼吸することによって自分や相手に対する苛立ちを強め、不用意に他の人間を攻撃し、孤立を深めています。自分と相手が呼吸する通路を開通し、他の人間と連帯し、淀んだ空気を改善することにより、自分と相手の力を回復することが重要です。


 G氏の『泥棒日記』(新潮文庫、昭和43年)では、移動と呼吸の狭間で葛藤し、自分と相手が呼吸するための通路を開通させ、自分と相手が力を回復することを模索するための表現が行なわれています。


 人間にとって、自分の居場所を確保し、仕事や生活を成り立たせて、資源を得ることは大切です。一方、自分の居場所を固定し、資源を過剰に蓄積することは、居場所や資源に対する依存を強め、呼吸するための通路を封じ込め、自分と相手を無力化させる場合があります。自分の居場所を確保し、仕事や生活を成り立たせて資源を得ると共に、状況に応じて自分と相手を的確に移動させ、呼吸するための通路を開通し、自分と相手の力を回復する力量を強く豊かにすることが大事です。

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9月7日(土)のつぶやき

2019-09-07 22:38:40 | Twitterまとめ
 人間はしばしば、仕事や生活のなかで想像を失速させ、無力化することがあります。複合的な想像の運動によって、表現を表現として成り立たせる努力を行い、自分の力を回復することが大切です。


 想像の運動は、相手の不在による相手への呼びかけ、異なる想像の混ざり合い、文化の反復的な継承、自分の表現に対する理解や誤解への対応といった、多様な形で現れます。想像の運動における多様な形を学ぶことにより、自分の想像における運動のあり方を吟味し、的確に想像を運動させ、自分の力を発揮することが重要です。


「絵画たらしめる」では、複合的な想像の運動によって、表現を表現として成り立たせることを模索する表現が行なわれていました。


 自分の想像を運動させるには、自分の外部に関わることが大切です。一方、自分の外部に関わることは、しばしば自分に苦痛をもたらします。人間はしばしば、苦痛を回避するために自分の外部に関わることを拒否して、同じ行動を反復させる場合があります。一方、同じ行動を反復することによる退屈は、人間を無力化させる力として機能します。苦痛を回避する自分の思いと向き合い、的確に自分の外部に関わり、自分を無力化する退屈を突破し、想像を運動させる表現を行う力量を強く豊かにすることが大事です。

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9月2日(月)のつぶやき

2019-09-02 22:32:35 | Twitterまとめ
今年の9月21日(土)に、佃区民館で18時から、第8回治安法討論会が行われます。
皆さん、ぜひ参加してください。
よろしくお願いいたします。




第8回治安法討論会

「「逃亡犯条例改正」反対-激しい弾圧に抗して進む香港民衆の闘い」

講師 ジャーナリストのW先生

日時 9月21日(土)18時から21時

会場 中央区 佃区民館

交通 有楽町線 大江戸線 月島駅 徒歩3分

資料代 500円


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