ままのポチポチ日記

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それぞれの最後

2009-11-18 20:12:09 | ナースのお仕事日記
今月に入り、お星様になったお客様が2人います。




一人は男性。

認知症になる前に、ギャンブルで大きな借金を作り、

妻とは離婚、たった一人の娘とは絶縁状態。

音信不通で、所在も分からない。

ご本人は生活保護を受けた状態で入所してきました。

園に来て4年くらい経つのでしょうか。

物静かで口数も少なく、いつも穏やかな方でした。



亡くなる1週間くらい前。

検温に伺うと、いつも無口な方がふと

『娘に会いたい』

ぽつりと言いました。



その日突然やってきて、

結局娘には会えないまま、旅立ってしまいました。

彼は、どんな思い出過ごしていたのだろう。

あの穏やかな表情の裏では、何を思っていたのだろう。






そして今日、

95歳の女性のお客様がお星様になりました。

施設でのターミナルケアを希望され、

特に処置を施すことなく、自然な形での最後でした。

それまでの時間は、とても穏やかで優しい時間でした。



かつては長男一家と同居し、趣味を持ち自分の生活を楽しめる方だったようです。

お嫁さんとの仲も良く、入所前まで介護をしていたお嫁さん。

時折訴える『家に帰りたい』。

その言葉を聴き、切ない思いを口にしていた優しいお嫁さんでした。


1週間前、医師から病状説明を聞き、すすり泣いていました。



今日、急変の連絡後、取るものも取らずに園に駆けつけてくれました。


お迎えの車が来るまで、ずっと側で寄り添っていました。





私にも、親が4人います。

私はこの4人と、どうやって寄り添っていこうか。

ゆっくり答えを探したいと思います。




                             


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2 コメント

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Unknown (かれん)
2009-11-19 00:19:46
私は父とはいろいろあり、あまり会っていなかったのですが、
まだ60代だというのに、既に認知症になってきたようです。
時々私に会いたいと言っているそうで、
読んでいて、とても切ない気持ちになりました。
いつかは星になるのですから、せめて
後悔の涙を流すことのないように、
そんなふうに思いました。ありがとうございます。
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かれんさまへ (うこまま)
2009-11-19 21:37:19
親子でも、家族でも、その家それぞれにいろんな形がありますね。
何が良いとか正解とかじゃなく、それぞれが悔いの残ることがない関係でいたいものですね。
親になって痛感するのは、子供への愛情。
それはどんな形でも、いくつになっても基となる所は変わらないのだな~と思いました。
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