闇と光の慈愛のコントラスト(64)侵略
--侵略(014)戦い当日③--
副長がアイリスを詰問しに急いで出ていこうとすると、
ロイアナが呼び止め、液体の入った瓶を渡した。
そして、ひそひそ耳打ちをした。
ロイアナは、朝、いつも運ぶ船の石碑で祈りを捧げる。
そのとき、闇の種族の娘を捉えたことを話した。
すると、光の神マィアシは、液体の入った瓶をよこした。
「それは、しゃべり草の液と言って、飲めば聞かれたことに
答えずにいられなくなる。
いざと言うときそれを飲ませればよい」
と言われていたのである。
ロイアナは、それを耳打ちし、副長に渡したのである。
つづく 次回(侵略015)戦い当日④