ひび割れる日々の書き留メモ

個人的な記録の類

911

2006-09-11 21:47:53 | Weblog
偶然いい感じに時間をとれた。
おかげでようやく見る事ができた。
「ユナイテッド93」
何の因果か、今日の日に。
ちょうど5年前の今日の話。
誰にも真実は分からない機内の話。
とにかく全体にある緊張感が凄かった。
どこまでが実話なのかが全然分からず、ほんと映画って言うかドキュメンタリーだった。
結果は誰もが知ってる訳で、決して楽しい内容ではない。
見ててなんか胸が苦しい場面は何度も。

基本的には各管制センターとユナイテッド93機内の様子を追ってて、
派手な見せ場なんてのは無く、あの日の現場をそのまま映してる感じ。
実際、エンドロールには多数の「AS HIMSELF」という表示。
つまり自分自身の役で出てるんですね。
で、見てて考えてしまったのは「神」さんの事。
無論乗客が助けを求めるのは神様。
そして犯人もまたテロの成功を神様に祈る。
どっちもどっちもの神様に願う訳。
たぶん両者のどっちが正しいとかは無いんだと思う。
神様が1人ならどうか分からないけど、なんせ現代に神様はいっぱいいらっしゃる。
日本じゃトイレにまでいるくらいだし。
だから正しい事、どうなるのがいいなんてのは無いんだと思った。
そう思って見ると、犯人がただの悪者じゃなくて、ちゃんと考えてあんな事をしたのなら、
やっぱりどこかに原因があるのかも。
と、自由主義、多宗教国ニッポンの若者は思いました。
ただほんとに思うのは「人を殺せ」と言う神様はいないんだろね。
もしそう思う神様がいたら、一部の人間の肩を持つんじゃなくて、
人間全部をいなくするでしょ。
そうすりゃ地球は平和になる。

そう言えばエンドロールの最後の最後に何か書いてあった。
スタッフ紹介とかじゃなくて、何かテロとかに関するような事。
しかしそこは字幕が出なくて、何か分からずじまい。
ちょっと戸田奈津子さん頼むで。
かなり気になる最後でした。

それにしてもフェスティバルゲート。
久々に行ったけど、何か凄かった。
まさに廃墟目前って感じの怪しさ。
中の店舗はほぼ無くて、一階のファーストフードがギリやってるくらい。
そりゃ経営破綻した筈なんで、やってないのは分かるんだが、
全面閉鎖してないから、色々見えるし入れるの。
剥がれた壁、真っ暗な店舗群、止まったジェットコースター、誰もいない通路。
なのにライトアップは前のまま。
廃墟が明るく綺麗に照らされて。
でもよく見ると金属やコンクリートの冷たい質感が分かる。
一階の広場には昔あったメリーゴーランドの基礎が剥き出しになってた。
なんか悲しい、でもちょっとわくわくする感じだった。