身近な風景を見つめて

最新SDカード規格

SDカードの最新規格について書きたいと思います。

■SDUC
2018年6月にSD 7.0の規格が発表され、この中でSDXCの次としてSDUCが規定されています。
特徴は、最大容量が128TBまで拡張された事です。SDXCの最大容量が2TBまでですので64倍になりました。フォーマット形式はexFATのままです。

SDの規格は容量の限界が近づくと新しい規格を発表していますので、順当に規格を更新した流れだと思います。

■SD Express
同じ発表で、高速転送の新しい規格も発表されました。それが、SD Expressというものです。
名前から想像がつくと思いますが、従来と互換性を保ちながらPCIe Gen3x1lane+NVMe v1.3の転送方式をサポートした規格です。最大転送速度は985MB/sec。
カードの端子はUHS-IIと同じ2段構成になっていますが、UHS-IIとは互換性はありません。SD Expressカードを従来のスロットに指すとUHS-Iとして認識されるようです。
さらに2020年5月にはSD 8.0規格が発表され、SD Expressの仕様が更新されました。PCIe Gen3x1laneに、PCIe Gen3x2lane,PCIe Gen4x1lane,PCIe Gen4x2laneが加わりました。PCIe Gen4x2laneの時の最大転送速度は3940MB/secになります。
(2laneを使えるようにするためカードの端子が3段構成になっています。)

8Kなどの高解像度動画の需要に対応する形で定義された規格と思います。

■カードがない、対応機器がない
SDの新しい規格は比較的早く市場に出るのですが、今回は未だカードも対応機器も発表されていません。カードリーダーも出ていない様子です。
SD Expressカードについては、2021年に数社から発売のアナウンスがあったようですが製品は見ていません。(ただし、規格はSD7.0のもの)

SD Expressの規格発表はCF Express2.0の規格発表より早かったのですが、市場の製品はCF Expressだけとなっています。近々、パナソニックからGH6の発表があるとは思いますが、そこでSDの新しい規格を採用されていなければ規格倒れになる可能性があります。
追記:多分誰も覚えていないと思いますが、SD6.0にてUHS-IIIの規格(転送速度はUHS-IIの2倍)が発表されていましたが、全く製品が出ていません。益々、規格倒れの様子。

生暖かく見守りましょう。

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