糸山志泉〜展示のご案内など

作品展示のご案内用ブログです。
過去記事では武蔵美通信についても書いてます。

バッグについて〜アーティストが創るBAG展

2021-05-09 01:38:43 | 作品

現在参加中のグループ展、『アーティストが創るBAG展』に出品しているバッグについてこちらでも詳細をご案内申し上げます。

 



 

○バッグに込めた想い

今暮らしは地域ごとに分断されたかのようで、県を跨ぐ時には見えない壁をも感じます。

それでも海も空も続いています。

夏になれば知らないうちに南の島からやってきた風に吹かれているのかもしれません。

見えない壁の向こう側に広がる豊かな海に想いを馳せて生地に紅型染を施して、日常を楽しむbagに仕立てました。

 

 

○『海生まれ』


A面:紅型染(バッグのために型を起こしました)
B面:ドローイング(いまりんビーチで今年の誕生日に描きました)
素材 A面:綿布、顔料、B面:綿麻混、顔料、染料
サイズ横約30cm縦約36.5cmマチ約4.5cm
2021年制作

 

○『南の記憶I』

A面:琉球藍染に顔料でドローイング、紅型染(眠る鳳凰)
B面:琉球藍&インディゴ染(沖縄の工房で染めました)
素材 A面:綿布、顔料、琉球藍、B面:麻布、琉球藍、インディゴ
横約29.5cm縦約35cmマチ約4cm
2021年制作

 

○『南の記憶II』-sold out-thank you !


A面:紅型染(古典柄をアレンジしたものです)
B面:琉球藍&インディゴ染(沖縄の工房で染めました)
素材 A面:綿布、顔料、B面:麻布、琉球藍、インディゴ
横約30cm縦約36cmマチ約4cm
2021年制作

 

ちょうど4月の満月に全てが仕上がり、ギャラリーへと送り出しました。

藍染は2019年1月と3月、2箇所の工房で染めました。実はこの藍染がきっかけで紅型染を学び始めました。紅型染の大切な技術をより自由に多くの人に知ってほしいからとバトンを渡してくださった先生は褒め上手で、出来上がった染めの写真を見ていただくのですが、いつもエールを送ってくださいます。

高校時代にどこかで初めて紅型染を見た時、こんなに強い色を使っていて私には考えられないと全力で否定していた記憶があります^^高校時代はとにかく尖っていて、思い出すとくすっと笑ってしまうことばかりです。そんな頃なりたかったのは、哲学者、庭師、染物の職人でした。

人生の節目節目でそれぞれの分野のご活躍されている方々とお会いすることができて今の自分にできることは何かというと、分野を超えて自由に創ることだと考えております。

このバッグがその始まりとなります。

展示は14日金曜までとなります。

只今ギャラリーのHPからご覧いただけます(→こちらから 14日まで


注:バッグの色合いなどは写真と実物では多少異なる場合もあります。ご了承いただきますようよろしくお願い申し上げます。