糸山志泉〜展示のご案内など

作品展示のご案内用ブログです。
過去記事では武蔵美通信についても書いてます。

ようやく手がけたものの

2011-11-02 08:55:59 | 日本画6
久しぶりの更新になりました。



9月の教育実習が無事終わり、10月は日本画6と卒業制作の準備を進めていました。
天気のいい午後はクロッキーに出かけようと決めてから、毎日天気がよくて・・・
2週間のうち2日間雨。そんなお天気に恵まれすぎた日々でした。
知らないうちに疲れが溜まって体調を崩し、翌週はツタンカーメンのように横たわること5日?
義母のアンコウ鍋のお陰か、体調も戻ってきたので日本画6の制作を進めました。



絵を描くために一番大切なのは描くための空気を自分で作っていくことかな、と思います。
段取りをきちんと踏んでいくとか、モチーフとの関係を築き上げるとか。
そんな中で自分の周りの空気が変わってきた時が描き時というか。
時間と心をたくさん費やすのはやはりモチーフを決めるまでですかね。
さらに、モチーフのどんな感じが描きたいか追求していく作業は何かの問答みたいに永遠に続くかのようです。
見えた!と思ってから取りかかるエスキース作りはぐわっと進める!
ということにしていますが、できれば何日か放置して冷静にも見つめたいところです。



この何日かで制作が進んだ日本画6は↓それでも下地みたいな状態です。



絵の下地はちょっとずつ進めてました。
重ねた順に胡粉→水干(2色)→胡粉→墨(3トーン)→具墨(2回)→水干(ピンク系→青系)
こんな感じで作っていきました。
毎朝起きてからまず絵を眺めて、感じたまま色を決めていきます。




10/31
下地を作ったパネルに銀箔をはりはり・・・
薄い薄いアルミホイルのような銀箔は鼻息で飛ぶかもしれません。
悟りが開けそうな作業です。




全部はったらギンギラギンに。
こんなにはったのは初めてでした。
まぶしいー。
でこぼこしているのは絵の具の凹凸がそのまま出ているためです。
はる作業自体はゆっくりやっていったから3時間弱くらいかかりました。




11/1
箔を硫黄で焼いた後に岩絵の具の白番を3色くらい重ねました。
箔をはるときに接着剤の役割をするのが膠ですが、
余計に塗ったために箔で隠れなかった部分は焼かれません。
格子状に銀色のまま残りました。
格子模様って強烈ー。
この模様も制作を進める中で良い効果として馴染ませられるよう工夫していきます。



本当は日本画6仕上げて持ち込みたかったけど、もう時間がありません。
今日は卒業制作のエスキースを仕上げるくらいの勢いでぐわーっとやります。
明日も明後日もエスキースです。
他のことは考えられないくらいの状態まで持っていきたいところです。