1969年7月20日
アポロ11号は月面着陸に成功した。
その模様は
日本でもNHKで生中継されたが、
番組中に出演者のひとりが
ささやかな問題提起をしている。
月は遥か遠くにあるから、
月面から送られてくる電波は
地球に届くまでに1秒近くかかってしまう。
つまり、
アームストロング船長らの
月面活動の様子は
1秒遅れで放送されるのだから
はたしてこれは"生中継"と言えるのだろうか──
(生中継:最近は"LIVE"表記が多いが)
と、冗談めかしに言ったのである。
その理屈で言うと、
地上デジタル放送に生放送・生中継はない
ありえない
ということになってしまう。
ご存知の方も多いだろうが、
地上デジタル放送は
従来のアナログ放送に比べ
受信が1~4秒遅れるといわれている。
都内では、
地上デジタル放送は
アナログ放送に比べ2秒ほど
ワンセグは4秒近く遅れるそうだ──
デジタル=速い
と思いがちだが
光や音声の変化などを
そのまま電気信号に変える
アナログと違い、
大半のデジタルなになにという機器は、
アナログ信号を数値化して
0と1の電気信号に変えるため
その手間の分だけ
時間がかかる。
いやいや、
体温計のように
デジタルの方が早いのではないか
と思われるかもしれないが
あれは、
デジタル体温計の温度センサーが
旧来の体温計に使われていた水銀柱より
短時間で温度検知するからで
けして
デジタルだから速い
というわけではない。
デジタルと銘打った機器が
速くて性能が良いように思えるのは、
デジタル技術というより
各種センサーの技術や
アナログをデジタルに変換する
その逆にデジタルをアナログに
変換する技術の恩恵によるところが多い。
話を地デジに戻すが──
大雑把すぎるくらい
大雑把に書くと
光や音声を電気信号に変え
そのまま電波にのせ
それを受信して
ブラウン管や
スピーカーに流していた
従来のアナログ放送に比べ
デジタル放送は
映像や音声の信号を数値化し
それを0と1のデジタル信号に
そのままだと、
デジタル信号の数が
多すぎるので圧縮
それでも多いから
幾つかに分けて送信
受信したら
今度は圧縮を解凍(伸長)して
元のデジタル信号に戻し
それから
やっと元の
映像と音声信号に──
なんて
ややこしいことを
やっているのである。
そのため
今後どんなに技術が進んでも
地上デジタル放送と
アナログ放送との時間差が
"0"になることはない。
それは、
現在の携帯電話が
e-メールやブログ更新ができたり
インターネットの情報サイトを見れて便利だが
肝心(?)の通話は、
固定電話に比べると
話が一拍遅れて
どこかもどかしいのに似ている。
たかだか
2秒といえど
気象庁は地震などの
緊急情報が遅れることに
対して危惧しているようだ。
たとえ2秒でも、
2秒あれば緊急の際の
非難などに随分と差が出るとのこと。
生命にかかわることだから
無視できないというのである。
先日、
我が家にも
デジサポの通知が来た。
地デジの説明会の案内が入っていたが、
情報遅延の説明ってあるのかしらん?
多分ないだろう。
2011年7月24日に
デジタルに移行するから
今のままではテレビは見れなくなりますよ
そのためには──
という説明に終始するのだろう。
だったら、
2011年7月24日に
(正しくは23日かもしれないが)
これで、アナログ放送は終了します
というのを
見てみたいではないか。
*画像はフォト満タン(デザインエクスチェンジ株式会社)より
アポロ11号は月面着陸に成功した。
その模様は
日本でもNHKで生中継されたが、
番組中に出演者のひとりが
ささやかな問題提起をしている。
月は遥か遠くにあるから、
月面から送られてくる電波は
地球に届くまでに1秒近くかかってしまう。
つまり、
アームストロング船長らの
月面活動の様子は
1秒遅れで放送されるのだから
はたしてこれは"生中継"と言えるのだろうか──
(生中継:最近は"LIVE"表記が多いが)
と、冗談めかしに言ったのである。
その理屈で言うと、
地上デジタル放送に生放送・生中継はない
ありえない
ということになってしまう。
ご存知の方も多いだろうが、
地上デジタル放送は
従来のアナログ放送に比べ
受信が1~4秒遅れるといわれている。
都内では、
地上デジタル放送は
アナログ放送に比べ2秒ほど
ワンセグは4秒近く遅れるそうだ──
デジタル=速い
と思いがちだが
光や音声の変化などを
そのまま電気信号に変える
アナログと違い、
大半のデジタルなになにという機器は、
アナログ信号を数値化して
0と1の電気信号に変えるため
その手間の分だけ
時間がかかる。
いやいや、
体温計のように
デジタルの方が早いのではないか
と思われるかもしれないが
あれは、
デジタル体温計の温度センサーが
旧来の体温計に使われていた水銀柱より
短時間で温度検知するからで
けして
デジタルだから速い
というわけではない。
デジタルと銘打った機器が
速くて性能が良いように思えるのは、
デジタル技術というより
各種センサーの技術や
アナログをデジタルに変換する
その逆にデジタルをアナログに
変換する技術の恩恵によるところが多い。
話を地デジに戻すが──
大雑把すぎるくらい
大雑把に書くと
光や音声を電気信号に変え
そのまま電波にのせ
それを受信して
ブラウン管や
スピーカーに流していた
従来のアナログ放送に比べ
デジタル放送は
映像や音声の信号を数値化し
それを0と1のデジタル信号に
そのままだと、
デジタル信号の数が
多すぎるので圧縮
それでも多いから
幾つかに分けて送信
受信したら
今度は圧縮を解凍(伸長)して
元のデジタル信号に戻し
それから
やっと元の
映像と音声信号に──
なんて
ややこしいことを
やっているのである。
そのため
今後どんなに技術が進んでも
地上デジタル放送と
アナログ放送との時間差が
"0"になることはない。
それは、
現在の携帯電話が
e-メールやブログ更新ができたり
インターネットの情報サイトを見れて便利だが
肝心(?)の通話は、
固定電話に比べると
話が一拍遅れて
どこかもどかしいのに似ている。
たかだか
2秒といえど
気象庁は地震などの
緊急情報が遅れることに
対して危惧しているようだ。
たとえ2秒でも、
2秒あれば緊急の際の
非難などに随分と差が出るとのこと。
生命にかかわることだから
無視できないというのである。
先日、
我が家にも
デジサポの通知が来た。
地デジの説明会の案内が入っていたが、
情報遅延の説明ってあるのかしらん?
多分ないだろう。
2011年7月24日に
デジタルに移行するから
今のままではテレビは見れなくなりますよ
そのためには──
という説明に終始するのだろう。
だったら、
2011年7月24日に
(正しくは23日かもしれないが)
これで、アナログ放送は終了します
というのを
見てみたいではないか。
*画像はフォト満タン(デザインエクスチェンジ株式会社)より