【厚真】町内の果樹園で栽培されている落葉樹コクワ(サルナシ)がたわわに実をつけている。キウイフルーツのような甘酸っぱい味が人気で、札幌などからも「コクワ狩り」を楽しむ客が訪れている。
コクワはマタタビ科のつる性の樹木。道内の森に自生しているが、同町の10軒ほどの農家が特産品にしようと約15年前に本格栽培に着手。うち2軒が2009年からコクワ狩りを始めた。「コクワ狩りができる農園は珍しい」(道農産振興課)という。
長谷誠良さん(71)の果樹園(同町鹿沼)は、30本を栽培。ブドウのようにつるが棚に巻きつき、直径2センチほどの実が鈴なりになっている。「昔、森で採っていたというお年寄りが喜んでくれます」と長谷さん。収穫期は10月中旬まで。入園料は千円。問い合わせは長谷さん(電)090・3111・1684へ。(門馬羊次)
(北海道新聞記事)