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戦後70年世論調査の結果に思う

共同通信社が戦後70年にあたり全国の世論調査を行い、7月22日付の琉球新報16、17面にもその記事が載っていました。

「戦後日本を代表するする人物」に、松下幸之助と昭和天皇が4位に並んでいます。
でも、私は松下幸之助が大嫌いです。彼の言葉に「名前の呼び捨ては人格の呼び捨て」というのがあって、私は親しい人や目下の人であっても外国と比べて簡単に呼び捨てできない日本のお国柄が嫌いだから。私にとって松下幸之助は戦後日本の著名人の中で一番嫌いだから、ランクインしてほしくなかったです。
昭和天皇に関しては、日本の歴史に残る大きな出来事に関わった人物として、戦後日本を代表する人物の一人といっても過言ではないことは私も納得です。しかし、天皇制は基本的人権や法の下の平等と矛盾しているので、本来なら戦後は天皇制を廃止して共和制の国として出発すべきだったと私は思います。

私が世論調査を受けたなら、「戦後日本を代表するする人物」に鳩山由紀夫氏は挙げていました。長期の自民党政権から民主党政権に交代したのは大きかったから。鳩山氏は「戦後日本を代表するする人物」、「戦後の歴代首相の中で業績を評価する人」のいずれも上位10位に入っていませんでしたが、私だったら「戦後の歴代首相の中で業績を評価する人」にも鳩山氏を挙げていました。

「憲法のどの点を評価しますか」(憲法を存続すべきと答えた人対象)という質問と、「憲法のどの点を評価しませんか」(憲法を変えるべきと答えた人対象)という質問に対する回答の選択肢に「象徴天皇制・国民主権」という項目がありましたが、「象徴天皇制」と「国民主権」の両者をまとめて一つとしているのは考え物だと思います。私は国民主権は評価しているけど、象徴天皇制は評価していないから。
国民主権、すなわち民主主義は当然守っていくべきだと思います。しかし、象徴天皇制に関していえば、憲法で規定された基本的人権が制限された身分が世襲制により親から子へ受け継がれるというのは同じ人間として気の毒です。なので天皇制は象徴であっても憲法に相容れないものであり、今後は皇室という身分を廃止して台湾、イタリア、ドイツなどのような共和制に移行するのが望ましいと思います。

「一番親近感を感じる国」は米国と答えた人が最も多かった。しかし、米国とは基地問題があり、住民の反対を押し切ってオスプレイを配備する国であり、日本政府の米国にあまりノーと言えない姿勢も良く思っていないので、私は米国にあまり親近感を感じません。
私が一番親近感を感じる国は台湾です。
今回は「一番親近感を感じる国」を問うものでしたが、仮に「親近感を感じる国を3つまでお答えください」というものであれば、私は「台湾、中国、イタリア」を挙げていたでしょう。イタリアは地理的には遠いけど、文化的に好感を感じるということで。

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