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新型コロナ関連で使われたカタカナ語まとめ

5月18日は「言葉の日」ということで、言葉に関する話題を一つお届けします。

新型コロナウイルスに関連する事柄で多くのカタカナ語が使われました。こういった外来語を多用すると年配の方にはわかりづらいなどといった批判など、ニュースで話題になりました。

コロナ関連でよく聞かれた外来語と日本語への言い換え語を以下にまとめてみました。新聞ではだいたい、これらのカタカナ語が一つの記事で最初に出ると、括弧付きで言い換え語を併記していますね。

アウトブレイク:流行(?)
パンデミック:世界的大流行
オーバーシュート:感染爆発
クラスター:感染者集団、集団感染
ロックダウン:都市封鎖、封鎖
ソーシャルディスタンス:社会的距離

「アウトブレイク」は「一定期間に限られた範囲内で予想以上に感染者が発生すること」と定義されている。
言葉のイメージからすると、内から外へ広がる、つまり、最初は限られた場所の内部のみで感染が起こっていたのが、後に外部に感染が広がることを言うように感じる。
「流行」と訳されることもあるが、「流行」より意味の範囲が限定されている。

「オーバーシュート」の言い換えとしてしばしば用いられる「感染爆発」は、時に「パンデミック」の訳語として用いられることもある。ウィキペディアの「感染爆発」の項目は曖昧さ回避のページになっていて、「オーバーシュート」と「パンデミック」へのリンクが載っている。

「ロックダウン」に明確な定義はないが、ロックダウンと言った場合、しばしば以下のことが行われている。
1.市民の外出制限(外出禁止など)
2.交通網の封鎖(公共交通機関の運休・減便、道路の封鎖)、交通規制(市外に出ることや外部から市内に入ることを禁止するなど)
3.都市機能の一部または大部分の停止(施設の休業・閉鎖)
ロックダウンは感染症の封じ込めに有効な手段として、欧米先進国でも行われる。
日本でロックダウンが可能かどうかについては、100%不可能とは言えない。例えば、公共交通機関の減便や利用制限を要請し、運営する企業がそれに応じた場合。また、感染症法に基づいて、交通を制限・遮断することがある。ゴールデンウィーク期間中に国道の通行制限を行うことも提案された。新型コロナ感染防止を目的として通行止めなどの交通規制が実施された例は観光地周辺を中心に各地で見られる。このように、事実上のロックダウン状態が作られることはありうる。
ロックダウンは「都市封鎖」と訳されることが多いが、一つの建物のや商店街など限られた区域の封鎖であったり、一つの都市にとどまらず、県や州、国全体など広域にわたって行われる場合もあり、それらをすべてひっくるめた場合は、単に「封鎖」という訳語が適当だろう。

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コメント一覧

u-sugu
@hakusou_onlinechecker コメントありがとうございます。

外来語が日本語に取り入れられて、日本語として使っているのだから、カタカナで書かれるのは仕方ないと思います。

ただ、英語では発音も異なる別の単語がカタカナでは同じように書くものがあって、それが店の名前や作品の題名に使われている場合、アルファベットが併記されていないと分かりにくいというのは言えます。特に「ラ行絡み」で多く出てきます(カタカナだけだとRなのかLなのか分からない)。例えば店の看板や作品の題字でカタカナで「クライム」とだけ書かれていると、「Climb(登る)」なのか「Crime(犯罪)」なのか、一目見ただけでは分かりません。
この話が大学の英米文学の講義で出たというのを、友達が話していたのを思い出しました。
hakusou_onlinechecker
ああいうカタカナ語を見る度に
「カタカナではなく、アルファベットで書いて」
と強く思います。
ああいうカタカナ語は、耳で聞いた(外国語の)発音から、微妙にズレているので。
また、目新しく、かつ、長いカタカナ語は高頻度で、目が泳ぎます。

(洋画の題名がカタカナ語表記されるようになってから、安直なカタカナ語が氾濫するようになった気がします。例えば、映画「アウトブレイク」、映画「ロックダウン」、映画「パンデミック」)
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