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商標の「称呼」の特徴と傾向

5月18日は「言葉の日」ということで、今日は商標の読みをカタカナで示した「称呼(しょうこ)」について書きます。その特徴と傾向、気になる点について述べます。

称呼は一つの商標に対して一つのものもあれば、複数(略称も含め想定される読みを複数挙げたもの)あるものもある。

長音は和語、漢語であっても基本的に長音符で表されている。
お母さん→オカーサン
48→ヨンジューハチ
総選挙→ソーセンキョ
大阪→オーサカ
長音は全て長音符で表しているかというと、100%そうとは限らない。例えば「とうがらし→トウガラシ」というのも見られた。
発音に個人差がある「え段+い」の場合。
生活→セイカツ or セーカツ(前者の方が多いかな)
い段長音は長音符ではなく「イ」で表記しているものも比較的多い。
おいしい→オイシイ or オイシー
「新潟」は古い商標では「ニイガタ」、新しい商標では「ニーガタ」としているものが多い。
カタカナ表記の商標の場合、そのまま称呼として用いることが多い。
ヨドコウ→ヨドコウ(新しい商標では「ヨドコー」の称呼も見られる)

不思議なことに、アルファベットの読み(文字名で読むもの)に限って、長音部分を長音符ではなく「アイウエオ」で表記しているものが圧倒的に多い。一応、長音符表記をしているものもあるので、長音符を使っていけないというわけではないようだ。
「AKB48」の称呼は「エイケイビイフォーティーエイト」、「SKE48」は「エスケイイイフォーティーエイト」(「イ」が三つ続いていると読みづらいけど…)である。「A」「K」に関しては英語の発音では長音ではなく二重母音なので「エイ」「ケイ」の方が近いと言える。AKB48の新しい商標では「エーケービー・・・」という称呼もある。
多くの場合「D」は「デイ」、「T」は「テイ」。「NGT48」は「エヌジイテイフォーティーエイト」。
パチンコ屋の「P-time」は会社名は「ピータイム」だが商標の称呼は「ピイタイム」。
多くの場合「O」は「オオ」(「オウ」でないところがまた…)。「OK」は慣用読みの「オッケイ」「オッケー」という表記も見られる。
「H」は「エッチ」、「エイチ」の両方とも見られる。

「ウィ、ウェ、ウォ」(すなわち「ウ+小仮名」)は称呼で用いないようだ。おそらく「外来語の表記」の「第2表」だからだろう。商標の表記が「ウェブ」であっても称呼は「ウエブ」となっている。
「ヴ」も称呼に用いないようだ。→「バビブベボ」になる。

参考サイト
ウィキペディア「AKB48」
J-PlatPat(https://www.j-platpat.inpit.go.jp/)

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