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ポンペオ演説

2020-10-06 17:28:33 | 海外
【日本を守る】  夕刊フジ
 ドナルド・トランプ米政権のマイク・ポンペオ国務長官が、カリフォルニア州のリチャード・ニクソン大統領記念館を舞台として選んで、中国を痛烈にこき下ろす演説を行ったのは、まさに象徴的だった。
 私がポンペオ演説で最も注目したのは、「米国の対中政策はオバマ政権に至るまで、惨憺(さんたん)たる失敗だった」と述べたところだった。米国が中国を甘やかしたために、今日の中国という「巨大な妖怪」をつくりだしたというのだ。
 第二次世界大戦後の米中関係が始まったのは、1972年にニクソン大統領が北京を訪問して、全世界を驚かせたときに始まった。そこで、ニクソン記念館を選んだのだった。
 日本にも、中国という妖怪をつくりだした、大きな責任がある。
 それなのに、日本の大手テレビが、テキサス州ヒューストンの中国総領事館の閉鎖と、ポンペオ演説を報道したときに、「米中の覇権争いが激化している」と解説していたのを聞いて、私は吃驚(びっくり)した。
 一体、日本は米国と、中国のどっちの味方なのだろうかと、訝(いぶか)った。覇権は「権謀をもって獲得する権力」という悪い言葉で、米中をともに悪役として見立てている。高みの見物をしている。
 中国の習近平国家主席は身から出たさび、自業自得だが、追い詰められている。いまや中国は、米国でも、ヨーロッパでも“排除”されている。