居候犬 チャロとマロンとランとロロ

ママ上様、ご厄介になりますがよろしくお願いいたしますですぅ♪
マロンは永遠の12歳♪ ランは永遠の11歳♪

やくざやさん!

2021年06月08日 | 我が家事情

寒い真冬の事だった

夜遅くに表玄関の戸を激しく叩く音で目が覚めた

幼かった私には真夜中と言う記憶がある

 

ドンドンと言う普通ではない異常なまでの音

父親が急いで玄関に行った

「おっちゃん開けて!」と小さな声が聞こえた

女性の声だ!

 

戸を開けると同時に転がり込んできたその人は

真冬なのにシミーズ(その頃はそんな名称だった)一枚で裸足だ!

 

恐る恐る障子の隙間から覗いていた私はびっくりした

あっ、このおばちゃん知ってる人や・・・

私からは、「おばちゃん」と言っても20代だと思われる

 

泣きながら父親に訴えるには

「あの人に殴られて蹴られて・・・髪の毛引っ張られて・・・」

と話しだした。

 

小さいながら彼女の状況は知っていた

彼女の言う「あの人」とは同棲中の彼氏である

彼氏・・・堂々たる893屋さん!

 

私が子供時代の昭和は暴力団ではなく任侠の世界???

彼氏と地元を(私はどこか知らないが)離れ

父親を頼って京都に逃避行だったようだ

 

単なる痴話喧嘩のようだが彼氏の対応は激しい

・・・怖い・・・

シミーズ一枚で逃げだすような恐怖だったのだろう

 

父親がどうして知り合ったのか???

893屋さんと知り合い???

波乱万丈の父親の人生では驚くことではなかったが

深夜の訪問者にはさすがにびっくりだった

コメント (2)
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