「ドラッカーさんに教わった IT技術者が変わる50の習慣」のレビュー（LPI-Japan 理事長 成井様）

■ はじめに

LPI-Japan 成井理事長様が、LPI-Japanのメールマガジンに「ドラッカーさんに教わった IT技術者が変わる50の習慣」のレビューを掲載して下さいました。そのレビューを転載します。

■LPI-Japan 成井理事長様のレビュー

自分の技術力のみを差別化要因とするIT技術者と技術力に加えて広い意味での人間スキルを有する技術者ではビジネスの世界における価値が大きく異なる。

本書はIT企業の社長を務める著者が経営学者であるピーター・ドラッカー氏の教えが、IT技術者にも非常に役に立つことを見出し、IT技術者向けに書いた本である。

IT技術者は自分の能力に限界を感じる時が必ずある。また、自分が任されたグループを如何に統率したら良いかで迷う時もある。そのような場合にどのようにしたら良いのか、またそのような状態にならないようにするにはどうしたら良いかを本書は教えてくれる。また、本書は必要に応じて更に深く勉強したい読者に対し、「習慣に役立つ書籍」という形で参考書を紹介をしている。従って、それなりに人間スキルを習得した読者に対しても非常に良い書籍になっている。

現在、コンピュータのハードやソフトパッケージの販売で利益を上げることが出来る企業は世界的に見てもほんの一握りの企業である。IBMを含め大半のIT企業はIT技術者の能力を販売し利益を上げるビジネスモデルを採用している。そのようなビジネスモデルに於いてIT技術者がIT技術力に加えて有すべき能力を本書は判りやすく説明している。

２０１４年の年頭にお勧めする一冊である。

■ 終わりに
みなさんのおかげで、「ドラッカーさんに教わった IT技術者が変わる50の習慣」は、早くも増刷が決まりました。ありがとうございます。