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猫屋CINEMA缶

観た映画について語ります。独断的かつ、趣味に走っています。
新作はなるべく早く更新します。ご参考になれば…。

THE 有頂天ホテル

2006-01-17 | 映画【サ】
 物語の舞台は大晦日の大ホテル・アバンティ。そこに集ったそれぞれの人々に起こるそれぞれのハプニング。彼らに、幸せな新年は訪れるのだろうか?副支配人である新堂はなんとか今日、大晦日を無事に終えたいと願っていた。しかしなぜか総支配人は行方知れず。ホテルにはワケありの人物たちが続々集結。彼の願いもむなしく、トラブルばかりが発生していく。おまけに別れた妻と遭遇。動揺してしまう。そんななか、汚職が発覚した国会議員・武藤田がホテルに逃げ込んで来る。彼の元愛人は、客室係のハナだった。

 珍しく、邦画なのにお金を出して観てきた。気になったので、観ておかねばと。良い、悪いも、観なければ言えません。て。お金を出した客だからこそ、言わせてもらいましょう!

 上映時間136分。分厚い台本。(普通の映画の4倍位以上)普通でやったら6時間以上になるので、出来る限り早口で言ってもらったと言う監督のお話。フジテレビと連動しているので、情報はわりと知っていた。覚悟して観に行った。 
 しかし、しっかり間合いがあって慌ただしい感じはしなかった。
 それは、伊東四朗さんが言っていたように、長台詞の長回しなどは、役者に任せてくれてやりやすかったから、なのだろうか。
「僕は映像作家ではないので、そういう所はプロの役者さんに任せた方が良いと思うので」と、三谷幸喜は言う。なるほど。役者と監督の信頼関係の上にあるのか。
 本当にテンポが良かった。

 楽しめた。笑えた。
 下品な笑いではなく、馬鹿笑いでもなく、面白いから笑える。そんな笑いだった。
 日本では、どのテレビや映画を観ても、同じようなイメージの演技をしている役者さんが多い中、この映画の中では枠を出ている方が多かったのも、楽しめた。オダギリジョーさん、探してしまいましたよ。唐沢寿明さんも…。
 不幸せなシンガー桜・チェリー役のYOUも良かった。ラストの歌で、見事締めてくれた。爽快だった。

 出来たら、年末に観たかったな。


『喜劇映画』を観たと、久しぶりに感じた。
 三谷幸喜にやられてしまった。

 コメディ映画って難しい。ただ笑えれば良いってものではない。質が良くなければ、また観たいと思わない。あとにも残らない。笑えて「楽しめた」「爽快だった」重要なポイントだ。ひたすらにスピーディで騒がしいだけの、おかしなものでは『喜劇映画』ではない。
 私が今まで観た中で、最高なコメディ映画だと思ったのは『バベットの晩餐会』だ。あの笑わせ方は、憎い程だ。

 映像作家ではない三谷幸喜が、自ら大好きな『喜劇映画』を作った。マニアな一面が、生かされた作品。

 シアターの売店で、ダブダブグッズを手に取ってしまったのは、私だけではあるまい。。
(ダブダブとはホテル内で失踪してしまった、アヒルのお名前。本番では強く、一発OK録りの名演技)


ソウ

2004-12-06 | 映画【サ】
 目が覚めると、地下室のバスルームに鎖で繋がれていたふたりの男。部屋の中央には自殺死体が横たわり、手にすることが出来たのは2本のノコギリ。ノコギリで鎖は切れない、切れるのは足だ。逃げるには相手を殺すこと。それは、生き残りをかけたゲームだった。
 一般人を誘拐し監禁しては殺害するシリアルキラーの、ゲームだった。いったい誰が、そして、ふたりにはどんな関係が。

 旋律の殺人ゲームだった。
この映画の出来には賛否、別れている。たくさんの伏線がちりばめられていて、筋を読み解く事が出来、質の高いミステリの様相を呈しているとか。息苦しくて、暗くて汚い画面で(主に古いバスルームの画面がメイン)不快だった。との意見。
 どう感じるのかは、観なくては判らない。
 引きつける魅力はあった。サイコ・スリラーとして成功した作品であろう。キャラクターの弱さがあり、謎に思う部分を感じたが、サラリとかわすのも、またそれなり。
 足を切ったシーンが不完全、と感じたが海外版ではノーカットであったそうだが、そのへんは見せ方がイマイチ。
 ラストはどんでん返しで終わるので、やられたと思った。
 女性には総じて評判悪いようである。ミステリを好まない人も、苦手なようである。
 だが、絶賛している人も少なくない。

 最高か、最悪か、極端な感想になる映画。
 久々に、本格ミステリを味わった感じで、私には楽しめた。全員にオススメをしないが、映画好きなら、観て自分で確かめよう。

 無名の新人監督ジェームズ・ワン。よく出来ました、◎あげる。




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シークレット・ウィンドウ

2004-11-25 | 映画【サ】
 巷では、評判がイマイチ良くない作品だ。ネタバレするとか、使い古された手だとか。
 しかし私は純粋に楽しめた。妻に捨てられた、うらぶれた風体の作家をジョニー・デップが演じているのだが、どこか微笑ましい。自堕落なだらしない生活をしている、見るも無惨な中年男だが、そこはジョニー、腐っても鯛か…。カッコイイ。。作り上げた役ではなく、ほぼ素顔のジョニーが観られるので、ジョニーのファンには見逃せない。
 話は、これでもかと判りやすい伏線があるので、トリックは判りやすいのだが、そういうのもたまにはあって良いでしょう。ジョニーの一人舞台で、ジョニーくんがいっぱい。堪能しましょう。
 
 複雑怪奇なミステリーが多い昨今、あまり考えずに素直に観られる単純なミステリーは、かえって好ましいと思えました。
 原作はスティーブン・キングの短編だけれど、ウゥム…。キングには当たりハズレが多いね~。脚本や監督のせいもあるけれど…。
 ジョニー・デップが演じなければ駄作だったでしょう。

 ジョニーくんには、次回作『ネバーランド』でアカデミー賞か?との声もあるので、期待しましょう。


スウィングガールズ

2004-10-04 | 映画【サ】
 人間には2種類いる。映画を楽しむ者と、楽しまない者。
 スウィングしました!
 映画には、問題提起や、スペクタル、ホラーなどの目的、手段など色々あるが、楽しいだけってモノもある。わくわくする、見たら楽しくって踊りながら映画館を出てしまうタイプ。
 この映画は久々に、ごちゃごちゃ言わんと楽しめって、感じのタイプ。面白かった!
 細かいことは言うのなし。
 若い子たちが、生き生きとして、楽しんでいて。役者がみんな楽器を本当に演奏していて、映画での成長がそのまま、本人達の腕の上がり具合。久々にスッキリした。映画だよ!と。日本の映画もなかなかいいじゃんか、と思ったのであります。へんなくどさ、しつこさがなく、スマートな映画でした。
 みんなで見て、スウィングしよう! ♪♪v(⌒o⌒)v♪♪イエーイ

 ジャズって、楽しいもんだぞ。見てみて! なんか嬉しくなる映画だった。気持ちの良くなる映画だった。爽やかだし。
 是非、多くの人に観て欲しい。
 滅多に邦画は観ないし、気に入らないのが多いのだが、これはイイ!
 映画館に行こう!

 
  

スパイダーマン2

2004-08-18 | 映画【サ】
 なぜか気になるスパイダーマン。子供の頃から好きだった。スマートなヒーローではなく、情けないほど悩むヒーローで変わっていた。日本では、平井和正さん原作で池上遼一さん画で漫画化になっていた。それも悩むヒーローでした。
 密かにグッズを集めていました。で、一作目も映画館に行って観ました。"o(-_-;*) ウゥム…。自分でも、行くか迷うのだが、引かれてしまう。この気持ちはなんだ。
 スパイダーマン、今回も悩んでますね~。苦悩の人です。相変わらず。ついに正体がばれました。だが、そこからまたお話が始まるようで、3作目の予告のような終わり方をしていましたな。まあ、アメリカでは評判が良いので問題なく次作がさっさと作られる事でしょう。あのガールフレンド役の彼女、どっしても美人に思えないのは、私だけ?
 楽しいとか面白いって事を抜いて、習慣で観てしまったような気がしています。
 観た感想。。。「観た」。。
 。。。千円だから、いいか~。


スチーム・ボーイ

2004-08-18 | 映画【サ】
これに9年もかけたのね。。。私としては、漫画家の大友克洋さんが好きなので、そっちに力を入れて欲しいのだが、アニメ制作にはまってしまったのね。
 漫画の連載の時も落とさずに連載が続くか話題になったものだが、アニメも、遅い…。大友さ~ん! 

 一言で言うと、漫画らしいアニメであった。
 たとえば実写で撮ってから絵コンテに書き起こすといった手法をもちいていたDisneyや、映画的視点を持ち、それを越えたカメラアングルで描く宮崎アニメとは、一線をかくす。あくまでも、アニメ的なアニメだった。丁寧に作り上げた職人技のようでもあった。日本アニメ、ここにあり。
 が、しかし…。
 AKIRAほどのインパクトはなかった。それは、18世紀のイギリスが舞台だからだろうか。個人的な好みだろう。
 メカ好きや、男の子にとっては、たまらないのかも。
 くすんだ風景や、書き込んだメカニック、迫力です。是非、大きなスクリーンで観て欲しい。
 あ~、やっと観た。スッキリ。