最終回の「ちりとてちん」 愛宕山な人生

最終回を見て今週感じてた違和感が消えました。

四草の「その後」にも納得（笑）
うん、あれは女はどうでもいいタイプだよな。
大事に感じるものが常人とちょっと違うだけ。
でも、大事に感じる心は持ってる（「ネコナデ」の部長に少し似てる気が…）
それに同じ転がり込んでくるのでもヘタレ時代の小草若よりずっといいぞ。
ま、小草若が立派な４代若草になったのは違和感だらけですが。
あの、中盤の「へたくそな落語家」な悩みはなんだったんだ？

最後に若狭が言ってましたがこの物語は「道中」を描いていたのですね。
しかも、扱ってるのが「伝統」。
伝統にゴールはないですからな。
でも、道中のモチーフは落語「愛宕山」。
ご存じの方には言うまでもないんですが、ちっとも立派じゃないアホな話ですよ、あれは。
そんなゴールがないくせにアホな道中だから色々考え方や気が変わったりもします。
考え方や気が変わっても、自分らしくまっすぐ生きてりゃいいだけでね。
話にまとまりがありませんが、私はそんなふうに考えてたら今週の最後の展開に納得しました。

でも、正直言って今日のラストは若狭を画面に写さず、草々が泣いてるところで画面に「完」と出てほしかったです。
あそこで終わったらすごくカッコよかったのに。

あの出産描写はおかしいというのはよくわかりますがそんなのは全然問題じゃない！
描き手（この場合はスタッフと出演者全員）を視聴者に伝えることが大切なんだ！
「ちりとてちん」で脇役である草々の「愛宕山」とあの「泣き」は、草々の人生の喜びと感激と幸せを描きながらも、視聴者に人生そのもののいろんなことを感じさせるいい演出といい芝居でした。
だからこそあそこで終わってほしかった。

最後にいい笑顔で退場の挨拶を視聴者にした貫地谷 しほりさんにはちょっと申し訳ないですけどね（笑）