DOWN IN SMOKE 猫馬鹿無用編

再開!…忘れた頃に…そして、たぶんまた存在を忘れる…

映画「パコと魔法の絵本」

2008年09月27日 | 映画感想(日本)

監督 中島哲也
出演(この映画での私のお気に入り順で)
 上川隆也、山内圭哉、アヤカ・ウィルソン、阿倍サダヲ、國村準、土屋アンナ、小池栄子、妻夫木聡、劇団ひとり、加瀬亮、役所広司

       


クライマックスの劇中劇で泣かされてしまいました。

…役所広司に泣かされると、個人的になんか(すごく)屈辱感があるんですけど!

まあ、そんな感想はどうでもいいですね。

演劇みたいな映画…というか映画をわざと演劇的に(しかも映画テクニックを使いまくって)撮った映画みたいでした。
でも、劇場の後ろの席で見てる子供たちが声を出して喜んで見てるのをみると、「この子たちに妻夫木&土屋アンナのドラマパートはどう映ってるんだろ?」と思いつつも「これでいいのだ」と安心して見れました。

じゃあ、役者の皆さんの感想などを。

●上川隆也
   いやー、ノリノリでしたね。寒いギャグもマジなセリフも同じ飄々とした軽い感じで演じ分けるキャラがお気に入りでした。映画終わった後に気付いたんですけど、彼は「室外機」を回すことを決める人なのに、大貫の提案を受けたわけなんですよね。これ「軽い凄味」があってよかったですね。

●山内圭哉
   私は中島らもが台本書いてた頃のリリパット・アーミーのファンだったので、彼がこの映画に出て、「泣いていいのか、笑っていいのかわかんないんですけど」と思いつつもこの映画で私的に一番ウケたギャグ(入院の理由)をかましてくれたのがうれしかったです。

●アヤカ・ウィルソン
   滅茶苦茶可愛かったです。
 あの繰り返される「誕生日」のセリフも凶悪に泣かせてくれるし。
 今後は「誕生日」を安易に自己主張するジョシ部の人には「馬鹿野郎、手前が『誕生日』語るなんざ10年早いわ!」と怒ってしまいそうです(←オイオイ)

●阿倍サダヲ
 とにかく(余分なくらい)ハイテンション。余分にいろんなものを全開(しすぎ)。
 彼が出てくると劇場内の児童な皆さんのテンションも上がるんだよなあ。
 クライマックスの(無理やりな)出演も素敵。
 あと、ラストのちょっとした種明かしはお見事。あの種明かしで、それまで飛び道具だった彼のキャラが急に深く見えるんだから、ちょっと反則です(苦笑)

●國村準
 國村さんも(余分なくらいに)素敵にノリノリだったなあ。

●土屋アンナ
 最初はクールなツッコミ担当脇役かと思ったら…(あの辺のキャラの使い方に非常に演劇的な構成を感じました)
 でも、やっぱり彼女はいいっス。
  私は彼女のファンなので、あのキャラはうれしかったっス。

 いやー、11月に行く彼女のライブが楽しみだなあ。

●小池栄子
  わははは、完全に楽しそうに遊んでるようにしか見えませんでした(いい意味で)
 今度はもっと巨悪に素敵なS的女王様の役で彼女を見たいのう。

●妻夫木聡
  すいません。中盤まで、あの役が彼とは気づきませんでした。
 彼はけっこう好きな役者なのに好きな映画が少ないんですが、今回はよかったです←中盤まで彼とは気づかなかったけどな

●劇団ひとり&加瀬亮
 まわりがバカスカ凶悪にシュートを打ちまくる演技をする状況で、冷静に援護プレーをしたら…見事に存在感が薄かったですね。
  でも、劇団ひとりは真面目に役者仕事に取り組んでるよなあ。

●役所広司
   この人はホントにおじいさんになっても「あの声」のままなんじゃないでしょうか。


ノレない人には前半が寒く見えるらしいですが、私的には「これ演劇でするなら出てみたいなあ」と思ってしまいました。
ちなみにやりたい役は山内圭哉さんか國村準さんの役です。

       

           ノリノリな出演者の図


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 銀馬鹿 ダラダラした人生の... | トップ | then nothing is cool »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
泣いたり笑ったり忙しい映画でしたね (もちきち)
2008-09-28 00:42:51
あんのさんこんばんは~
>あの繰り返される「誕生日」のセリフも凶悪に泣かせてくれるし。
あんのさんも泣かされちゃいましたか。
私もパコが「誕生日」と言うたびに涙腺が刺激されて非常に困りました。あれはズルイですよね。

>彼はけっこう好きな役者なのに好きな映画が少ないんですが、
この映画の妻ブッキーはよかったですね。
来年の大河もぜひこのノリでやってほしいです(っておい)。
返信する
演劇が見たくなる映画でもありました (あんの)
2008-09-28 19:58:02
もちきちさん こんばんは
いつもコメントありがとうございます。

>泣かされちゃいましたか。
ええ、しっかり泣かされちゃいましたよ。
ベタなストレートなんだけど泣いちゃいましたよ。

ただ、パコの「誕生日」に泣いたことを改めて考えると、彼女がかわいそうで泣けたというより、その「誕生日」を受け止める皆の心意気に泣いちゃってたような気がします。
妻ブッキーのエピソードも彼はどうでもよくて、それを受け止めちゃう土屋アンナのナースの心意気が可愛かったり。
だからラストのパコには意外感があったけど泣けなかったんですよね。

>来年の大河もぜひこのノリで
ああ、個人的に不満爆発感がたっぷりで心配な来年の大河なんですが、ザリガニな直江なら毎週テレビの前で正座して見ます。
レビューも今年みたいに挫折せずに毎週書きます。
あんまり配役チェックしてないんですけど、ザリガニな直江なら、ぜひ淀君は小池栄子女王様に(←間違った大河への期待)
返信する

コメントを投稿

映画感想(日本)」カテゴリの最新記事