燕のため風花のため

短歌や文化のみち二葉館(名古屋市旧川上貞奴邸)の文学ボランティア活動(春日井建の蔵書整理)を紹介します

ブローチ

2020-08-26 | 日日雑感
7月は長雨で、今年は冷夏なのかなと思っていたのだが、
お盆を過ぎても猛暑が続く。
外出時はマスクをしているし、ますます暑い。
おしゃれよりも機能重視のスタイルになってしまう。

そんな時にふと思い出したのが、「未来」8月号掲載の歌。


うつくしき緑の日々を引きこもり胸に小さくとめるブローチ  錦見映理子


この歌に出会ったのは、春の緊急事態宣言の頃。
緊急事態宣言のため、朝、都合で一時間半ほど車を運転していることが多かった。
車の中では、交通情報が流れると便利なので、よくラジオを聴いている。
そんな時、たまたま錦見さんがご出演されている番組を聴いたのだった。

「未来」に掲載されて、あの時の歌だなと思った。
ふいに、ラジオから流れてきた錦見さんのお声と歌に驚きつつ、
とてもはげまされたことを思い出す。



暑い、暑いと言ってばかりの8月ももう終わるけれども、今日はブローチをつけてみようか。
そして、秋を待ちたい。


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