燕のため風花のため

短歌や文化のみち二葉館(名古屋市旧川上貞奴邸)の文学ボランティア活動(春日井建の蔵書整理)を紹介します

作家の旅

2013-07-16 | 日日雑感
先日、久しぶりに二葉館の「蔵」に入って、春日井建先生にゆかりの品々を見たせいか、ふっと思い出して、コロナ・ブックスの『作家の旅』(平凡社)をひらく。

表紙は、船を見つめる寺山修司の写真である。
15人の作家のうち、寺山と春日井先生が歌人。
詩人は萩原朔太郎、俳人として種田山頭火。
ほか、林芙美子、澁澤龍彦、須賀敦子、吉田健一など。

春日井先生ページには、海外ではイギリスやヴェネツィア、国内の旅では乳頭温泉や玉川温泉などの写真が載っている。なかでも、かっこいいなーと思ったのは、1981年5月4日の日付入りのイギリスの写真。玉川温泉の雪原にたつ写真とともに、コート姿がきまっている。

小さくだが、ヴェネツィアの写真では、お気にいりだったガラスの馬も載っている。
「蔵」に入ったときに、梱包を開けなかったがヴェネツィアのグラスなどもあったから、この本にもガラス細工のものが載っていたなと思ったのだ。

春日井先生の解説は水原紫苑さん。



未読の方には、この夏の旅のお供にぜひおすすめの一冊だ。
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