橋の下から拾われてきました

今はどうかしらないけど、昔はよく「お前は橋の下から拾われてきた」とか
そういう話がどっからともなく沸いてたよね。
私も、上のきょうだいから言われた。

自分史上一番古い記憶がさ、家に大人の男の人がいて
この人をお父さんと呼ばなきゃって思って、「お父さん」って言って、
女の人をお母さんと呼ばなきゃって思って「お母さん」と言ったということ。
なぜそう思ったのかはわからない。

上のきょうだいの母子手帳やへその緒はあるけど､私のはなかった。
私の赤ちゃんの時の写真はないけど、きょうだいのはあった。
自分の名前の由来は、父親がくじを作って上のきょうだいが引いたんだそうだ。
こんなことを他人に言ったら､ホントにもらわれてきたのでは？って言われそうだけど
てか、小学校の時とか実際言われたけど
こんな貧乏な家がわざわざよその子をもらってくるはずないよなって感じ。

ただ、こういったエピソードの数々が、なんか自分って
ずいぶんないがしろにされてたっていう寂しさを禁じ得ない。
ちなみに家はずっと商売をやっていたので
自分は布団に寝かされていて、一人でずっと天井を見てたって記憶がある。
起きてるときは、黙って何時間もテレビとかをみてた。
他人と接する刺激が少なすぎて、
しゃべるのがおっくうな性格になってしまったんだろうか？

しかし時々、本当に自分は、このうちの子なんだろうか？って
疑問がわいてくる。とにかく小さいときの記録が全くないから。
漫画じゃあるまいし、そんなことあるわけないって思うんだけどね。
今さら大金持ちの親が現れるって､それはそれで面白いけどなw