どいつよいとこいちどはおいで~

ドイツ・デュッセルドルフ近郊で独りたくましく生きている管理人の奮闘記。ハプニング色々~

ドイツでの初病院

2005年09月10日 | Weblog

ドイツで初めて病院に行きました。

とは言っても、別に病気になったわけでもなければ、怪我をしたわけでもありません。

今回は単に年一回の健康診断のために行きました。会社指定の病院へいざレッツゴー =3

ところが、指定の病院は家から50km以上も離れてます。しかも朝8時半までに来るようにとの事です。

道中渋滞するのかどうかも知りませんから、念のために1時間以上も前に家を出ました。分かってるのは住所だけ。ナビ君に全てを託します。

案の定道中工事やら出勤ラッシュで大渋滞。みるみる時間は減っていき、結局ついたのはぎりぎりでした。

ところが、街のど真ん中に病院があるので、駐車場は近くのショッピングセンターに止めました。そのあと、病院の場所が分かりません。

日本の様に「○○病院」とか「△△クリニック」とか書いてあればいいのですが、表札にドクターの名前が書いてあり、上に病院名らしきものが書いてあるだけです。

しかも、この辺は医者の銀座か?ってくらいDr.○○さんがいっぱい

住所を頼りに入り口付近でうろうろしてると、後ろから日本語が・・・・。

「そこじゃないよ」

思わず振り返ると、どうやらこの方が目的の日本人のお医者さんのようでした。

とりあえず案内されて、受付へ行くと・・・・やはりドイツ人。
受付のお姉さんは英語ができるようで一安心。

どうやら、何人かのお医者さんが常駐している病院のようで、日本人がやっているってわけじゃなく、病院に日本人の医者が勤めている・・って感じでした。

ただの健康診断ですから、こちらも気楽(笑)
適当に待合室で待ってます。もちろん他の患者さんはドイツ人ばかり(多分)

ドイツ人の看護師さんに呼ばれます。
最初はどうやら血液検査のための採血です。

この方はどうやらドイツ語しか話さないようです。
少々怖いなぁ・・と思いつつ、両腕を出し、「どっち?」とドイツ語で聞いてみたところ、どっちでも・・・とつれない答え。

まぁ、右利きなので左手を出しました。
採血の仕方は日本もドイツも変らないですね。ひじの上をバンドで縛り、血管を浮かせて採血します。

最近の日本のやつと同様で、針をさした後、真空になっている試験管みたいなのをくっつけると勝手に血が入っていきます。

1本、2本・・・・・・3本?・・・・・・ええ!4本??
まじですかいな。

日本は二本がふつうじゃなかったですか?

まぁ、量はそれほど多くないのでいいですが・・・。

採血が終わったところで、変な容器を渡され、何かを言われましたが、よく理解できず・・・。プリンのカップのようなものにふたがついており、名前を書いたシールが貼ってあります。

ははぁ  尿検査ですね。

で、これを取ったらどうするの? この辺の単語は英語でも難しい。
そう言う時は様子見です(笑)

で、様子を伺っていると、受付のお姉さんが白い紙を渡します。
「Please go to the 2nd floor and check the heart」
あれ?心電図ってオプションじゃなかったっけ??

と、思いつつも取り合えず紙を持って上へ。
しばらくすると名前を呼ばれ、ドアの中へ入れといわれました。

この人もいきなりドイツ語でペラペラと話しかけてくれるのですが、分かりません。
困っていると「ドイチェ?エングリッシュ?」と聞いてくれたので、もちろん「えんぐりっしゅ」と答えます。

すると、英語に切り替えてくれました。シャツと肌着をここで脱げといいます。
どうやらはChest X-Rayのようです。胸部X線写真ですね。

ドアを開けるとすぐ前にまたドアがあります。小部屋は本当に小さく、1m四方くらいです。とりあえず、ドアを閉め、鍵を掛け、上半身裸になり、用意ができたところで、反対側のドアを開けようとしましたが、びくともしません。

や、やられた。さては巧妙に仕組まれたトラップか!・・ってそんなわけもなく、一応放射線を扱う施設ですから、厳重にロックされており、不意に人が入らないようにしてるだけでした。

で、ようやくあけてもらった所、最後にX線撮影したのはいつ?って聞かれました。確か、ドイツへ赴任する前の健康診断が最後なので、一年ちょっと前と答えたところ、なにやら書き込んで、署名しろといいます。

どうやら、X線での撮影にはちゃんとした同意文書が必要のようです。さすがドイツです。みんなが責任逃れをしようと、こう言うところはしっかりしてます。

さて、撮影も終わりしばらく待っててといわれ、待ってると、「心電図は必要ない」って言われました。35歳以上なんですって。

知ってますか?日本のコンビニではレジ入力のときに客層把握のために性別と年齢ごとの階層を入力するのですが、35歳からは中年だそうです・・・・。ちゅ、中年かぁ・・・もうすぐだなぁ・・・。怖い怖い。

で、今度はまたしたに行ってって言われて、レントゲン写真を生で渡されました。
普通封筒に入れないか?・・・と思いつつ、レントゲン写真を持たされたのは(生で)初めてだったので、思わず電灯にかざしてみてしまいました。

もちろん、結核、肺がんがあるかなんて分かりません(笑)

見つめるのはただ一点。

骨折したことのある右鎖骨

しっかりくっついてました。変なふくらみも無く、正常にくっついてるようです(笑)

そう、このとき私はまだ最初にもらったカップを持ったままでした。
受付のお姉さんにレントゲン写真を渡すときには次はこれ?って言ってカップを見せました。

すると、「ネクスト イズ ピーピング」「オンリーリトル」ですって(笑)

言われなくても満杯にはしまへんて

しばらく待っていると、ようやく日本人のドクターに呼ばれます。
一通りの問診と口内のチェック、心音の検査をしました。

とりあえずレントゲンには問題なく、心臓も正常との事。
血液検査および、尿検査の結果は今月末に連絡してくれるとの事です。

やはり医学用語などは英語でもなじみがなく、(どっちかといえば医学用語はドイツ語の方がポピュラーなんですがね。患者のクランケもドイツ語だし)
意味を理解するのに苦労しました。

やはりドイツでは医者に行かないようにするのが一番ですね。

ちなみにドイツでは救急車は実費で自己負担です。
医療保険もプライベートが多いし。
色々日本とはシステムが違います。病院で料金を払うことはなく、後から請求書がきますが、保険会社に転送すると保険会社が直接払ってくれます。

血液検査でひっかかりませんように~(^人^)