椿れい、58歳歌手デビュー

椿れい、58歳歌手デビュー。
登から、愛の伝説を、ロマン歌謡で皆様へ

アンデルセンの人魚姫と能登の桜貝伝説

2013-04-30 02:20:58 | 日記
デンマーク生まれの童話作家、アンデルセンの
代表作に「人魚姫」があります。
コペンハーゲンには、有名な「人魚姫」の像がありますね。

そして、能登の富来町には人魚にまつわる「桜貝伝説」があります。

デンマークの「人魚姫」の物語と能登の富来町にある増穂が浦という
美しい海辺を舞台にした「桜貝伝説」には、ある接点があります。

「人魚姫」は、海底に住む6人目の末娘で、
輝くばかりの美しい人魚でした。
人魚姫が、15歳になって海上に浮かぶ事を許され
海辺を泳いでいた時、難破船に遭遇し
溺れかけていた王子を救います。
しかし王子は、人魚姫に気付くことなく、意識を取り戻した時に
側にいた娘を「いのちの恩人」だと思いこみます。

一方の人魚姫は、人間の姿になって王子にもう一度逢いたいと切望し
魔女にお願いに行きます。
魔女は、人魚姫の美しい声を奪い、
2本足で歩く度にナイフで切られるような激痛が走ることを伝え、
更に、もしも王子との恋が成就しなかった場合、
人魚姫が海の泡になって消えてしまうと宣告します。

王子に恋い焦がれた人魚姫は、魔女の残酷な言葉にひるむことなく、
人間の娘に変身し、王子に近づきます。
王子は、言葉を発することが出来ない人魚姫の恋心に、
いのちを助けてくれたのは人魚姫だとも気づきません。
そして王子は、溺れかけていた時に助けてくれたと
思いこんでいる娘と結ばれます。

華やかに飾られた船上で、王子様の婚礼の宴が催され、
もうすぐ人魚姫が海の泡になってしまおうとするその時、
人魚姫の姉達が姿を現し、人魚姫に短剣を渡して
「このナイフで王子様を刺せば、
 魔法が解けて海の泡にならず人魚に戻れる!」と促します。

しかし人魚姫は、愛する王子をナイフで刺すことはできず、
自ら海の泡になって消えてしまいます。
一方、何も知らない王子は、幸せな結婚生活を送り、
その後も楽しくらしました。

増穂が浦の「桜貝伝説」は、美しい人魚が浜辺で
「りゅう」という若い男性に恋をします。
「りゅう」も美しい人魚をみて、好きになりますが、
海の底に住む人魚は、陸で暮らすことは出来ません。
りゅうに寄り添って波打ち際に足跡を残すことはおろか、
りゅうの妻になって人間の子供を産むことも出来ません。

叶わぬ許されぬ恋と悟った人魚は、
「りゅう」の幸せを祈りながら、海の底に沈んでゆきます。
砂浜に残された「桜貝」は、人魚のウロコ 人魚の愛の形見を残して・・・・

やがて「りゅう」は、村に育った美しい娘と結ばれ幸せに暮らしました。

いつしか、この桜貝は「幸せを呼ぶ貝」と呼ばれ、
ふたつの貝が合わさってハートの形になれば、
愛が結ばれると言い伝えられるようになりました。
美しい人魚が、海の底で恋人達の幸せを祈ってくれているのだそうです。

どちらも、切なくて悲しい物語ではありますが、
煩悩の炎に焼かれることなく 自己犠牲を貫き
恋をアガぺの愛にまで昇華させた
崇高な人魚の姿があります。

富来町の商工会の若手の方々が、「桜貝伝説」で、
町を元気にしようとがんばっておられます。

増穂が浦の砂浜には、桜貝に秘められた
美しいラブレジェンドが煌めいているのです。

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