
石川遼も浅田真央も、トップアスリートとしての若い魅力に溢れている。
強さと脆さ。
その儚さも、また若さの魅力である。
勝つための老獪さは、真の王者となるために不可欠なもの。
ただそこにはもう、万人を惹きつけるだけの魅力は失われてしまっているだろう。
遼クンも真央ちゃんも、不本意であろう結果にも、言い訳はなく、淡々と自分を見つめて語る。
そんな姿に、心を揺さぶられる。
誰かのために戦うのなら人は強くなれる、というのもまた真。
でも彼らは、きっとどこかで孤独な自分との戦いをしているはずだ。
今その瞬間の、かけがえのない唯一無二の姿で。
色即是空。
頑張ろう、日本。
空即是色。
頑張ろう、日本。
それは言葉だけでなく。
それは誰のためでなく。