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支流からの眺め

医療の希望的な将来像

 将来の医療のあり方を考えてみた。そこでの要点は、人口の高齢化、科学の発展、社会通念の変化だ。高齢者数が高止まりし若齢者数(即ち、医療・介護人材)は減少する。医学やAIの進歩で医療の達成度や効率は上がる。自ずと医療や死に対する社会通念も変化するだろう。

 現代の医療は命を最も重視している。死に至る重大な疾患に人的・経済的資源を注ぎ、先端的医療を開発・提供する。若齢者には今後ともこの考え方でいいのだろう。更に年齢層に依らず、重大な疾患に対する予防医療や検診を普及させ、発生を抑え早期発見することも重要となる。

 一方、高齢者が望むのは延命ではなく生活の快適さだ。身体の機能が保たれ、不快な知覚がなく、自立して不自由なく過ごせることだ。終末期も高度な医療・介護は最小限で済ませ、在宅(に近い環境)で見取られたい(ピンピンコロリ)。死を大ごとにせず、葬儀も簡素でいい。

 実際に高齢者の心身の健康状態は改善し、自然死が受け入れられつつある。医療の必要度が下がっているのだ。しかも、人口減は患者減に直結し、医学の進歩で入院期間は縮まり、働き方改革で医療者の献身的な勤務は期待できなくなった。その結果、急性期病院は経営悪化に直面している。

 今後は、急性期病棟を統合・削減し、生活支援を行う医療や介護、在宅医療の充実を進めることになる。その一方で、集中化で急性期医療のレベルを維持・改善し、救急医療については拡充を図る必要がある。これらを、人的資源が減少する中で達成しなくてはならない訳だ。

 それが叶うのか・・個人的には楽観している。懸念の医療機関の再編成や人手不足は、デジタル技術の発展と社会通念の変化で対応されるだろう。但し、地域によって事情は大きく異なる。日本人の現場力に期待し、行政は目標の明示に留め細部に余り介入しないことが肝要だ。

 その一方で重要度が増す死がある。事故死だ(若齢者にも多い)。注意喚起、環境整備、犯罪抑制などを通して、安全な社会を目指すべきだ。また、自死も重要だ(若齢者で増加している)。精神疾患や精神衛生に関する教育・啓発が必要になる。これらこそが行政の課題だろう。

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