[写真] 4番菊地の豪快なツーランから試合は動き出す。
4月6日(金)12:15~14:04 晴れ 強風(左→右) 神宮第二球場
春季東京都高校野球大会 2回戦
日大鶴ヶ丘(杉並区) 001 010 010= 3
創価 (小平市) 210 020 00X= 5
[ 投 手 ] 菊地(5)‐ 吉澤(3)‐ 門脇(1)
[ 本塁打 ] 菊池(1回・右)
[ 三塁打 ] 古川
[ 二塁打 ]
1番(二)藤井
2番(遊)門脇 → (9表・投)
3番(右)浪川
4番(投)菊地 → (6表・三)
5番(左)大野
6番(三)中山 → (6表・一)
7番(一)松田 → (6表・投)吉澤 → (9表・捕)会田
8番(捕)若林 → (9表・遊)
9番(中)古川
昼からお休みをいただいて、12時30分からの試合に間に合うよう急いで神宮第二に向かい、
12時25分には着いたんだけど・・・ 試合は既に始まっていて
1回裏・創価の攻撃は二死走者なし、バッターは3番浪川という場面だった。
鞄からカメラを出してる間に、浪川は四球で歩き二死1塁
4番バッターの菊地にピントを合わせていると、カッキーンと乾いた金属音
慌ててシャッターを押したものの・・・ 若干遅れ気味で、
貴重な菊地のホームラン写真は、ドンピシャに合わせることが出来ずスイング後となってしまった。
[写真] 先制ホームランを放ちホームインする菊地選手
[1回表・日大鶴ヶ丘]
残念ながら未観戦
[1回裏・創価]
日大鶴ヶ丘の先発投手は、東京ナンバーワンとも言われている注目の勝又投手ではなく
背番号20のサウスポーがマウンドにいた。
最近、創価と対戦するチームは、当たり前のようにエースじゃなくサウスポーをぶつけてくるが、
思うに今年のチームは、そんなに左が苦手じゃないんだけど・・・ さて、どうなる。
1番・藤井と2番・門脇は未観戦、3番・浪川は四球で二死1塁
4番・菊地は、左対左を苦にすることなく一閃すると、
打球は高々と舞い上がり、ライトフェンス後方のネットに突き刺さった。
5番・大野は、センターフライに倒れるが・・・ 4番のバットで2点先制し、試合の主導権を握る。
[2回表・日大鶴ヶ丘]
4番・レフトフライ、5番・セカンドゴロ、6番・死球、7番・センターフライ
[2回裏・創価]
6番・中山は二遊間へのゴロ、1塁へヘッドスライディングし内野安打をもぎ取る。
7番・松田は犠打で一死2塁、8番若林は際どいボールを見極めて四球を選んで一死12塁
9番・古川はピッチャーの左へ犠打、ピッチャーが横を抜かれた後に捕球するがオールセーフで一死満塁
1番・藤井は追い込まれながらも左中間に犠牲フライを打ち1点追加
なおも二死12塁から1番・門脇はライトフライ、快音のわりに打球が伸びずこの回1点どまり
[写真] 創価エースナンバー菊地、オーバースローから角度のあるボールを投げ込む。
[3回表・日大鶴ヶ丘]
8番・高めのストレートを振らせて空振り三振、
9番・相手先発投手だったが、注目の投手・勝又を代打を送って来る。
ストライクが先攻するが、甘く入ったストレートを捉えられセンターオーバーのホームラン
1番・高いバウンドのショートゴロ、1点返された直後だったが門脇がリズム感よく軽快に捌く。
2番・スリーボールからフルカウントに戻すと、ボール気味の高めのストレートを振らせて空振り三振
この回、ホームランで1点返されるが、後続を打ち取り最少失点で切り抜ける。
[3回裏・創価]
3番・浪川はフルカウントから見逃し三振、狙い球ではなかったのだろうか・・・ ?
4番・菊地は外のストレートを上手くミートし三遊間真っ二つ、これは上手いバッティングだ。
5番・大野は左中間に大きなフライを打つが守備範囲でアウト
6番・中山はサードゴロに倒れ、この回は無得点
[4回表・日大鶴ヶ丘]
3番・サード内野安打、高いバウンドに合わせ下がって捕球したため1塁は間に合わない。
4番・一瞬ヒヤリとする大きなセンターフライ
5番・センター前ヒット、ヒットエンドランが掛かっており一死13塁のピンチ
創価の守備体制はゲッツー狙いの中間守備
6番・強い当たりのファーストゴロ、難しいショートバウンドで松田が捕球すると
三塁ランナーが飛び出していたのを見て、キャッチャーに送り三本間に挟んでタッチアウト
7番・初球を打つがライトへのイージーフライ、
この試合で初めてのピンチらしいピンチだったが、ファースト松田の堅守が光る。
[4回裏・創価]
7番・松田はサードゴロに倒れるが、8番若林が技ありの12塁間を破るヒットで出て一死1塁
9番・古川は犠打を一つファールした後、積極策に出るがセカンドゴロに倒れ併殺
4回表にピンチを凌いだ後だっただけに、嫌な雰囲気が漂ったまま試合は中盤5回に入る。
[5回表・日大鶴ヶ丘]
8番にはボールが先行するが、フルカウントに戻すと低めのストレートをズバッと投げ込み見逃し三振
9番は当たりで左中間に弾き返されるが、センター古川の守備範囲でツーアウト
1番にはストライク先攻だったものの、勝負を急ぎ過ぎて甘く入ったストレートをレフトへホームラン
1点差になったところで重い空気が漂い始めると、悪い予感は当たるもので2番に死球を出してしまう。
3番は高いバウンドのサードゴロ、今度は前で裁くことが出来ファーストは間一髪アウト
1点差となり、尻に火が付いた感は否めないが、
踏みとどまっているということは、まだ流れはこちらにあると言っていいだろう。
[5回裏・創価]
先頭の1番・藤井が痛烈な当たりでサードを強襲し無死1塁
2番・門脇はプッシュ気味の犠打、これが1塁ベースカバーに走るセカンドの逆を突きライト前ヒット
藤井は好走塁で3塁を落とし入れ、無死13塁のチャンス
3番・浪川は初球を叩くが力んでしまいショートフライ
4番菊地の時、1塁走者門脇が走るとキャッチャーから2塁への送球が暴投となり・・・ まず1点
なおも一死3塁だったが、4番・菊地は高めのストレートを空振りの三振でツーアウト
しかし・・・ 5番・大野の打球がラッキーだった。
フラフラとショートの後方に打ち上げるが、折からの強風に煽られセンターの前にポトリと落ちるヒット
3塁から門脇が小躍りして戻り1点追加、6番中山はセンターフライに倒れるが、
1点差に詰められたこの回、再びリードを3点差に広げ流れをグッと引き寄せる。
[写真] 先発した菊地をつないで、6回から3イニングを投げ切った吉澤投手
[6回表・日大鶴ヶ丘]
創価の選手交代と守備位置の変更がアナウンスされる。
ファーストの松田に代わってピッチャー吉澤、ピッチャーの菊地がサード、サードの中山がファースト
4番は初球を打ってレフトフライ、5番にはストライクが入らずストレートの四球、
6番には低めの変化球で見逃しの三振、7番はキャッチャーへのファールフライ
吉澤は制球に若干苦しんだものの、なんとかこの回を凌ぎきる。
[6回裏・創価]
7番・吉澤は初球を叩いて12塁間真っ二つのライト前ヒット
8番・若林が手堅く送って一死2塁とするが、9番・古川の時、吉澤が牽制球で挟まれタッチアウト
これはボーンヘッドだった、サインのこととか頭の中で違うことを考えていたのかも・・・ ?
それでも一直線に3塁へ走っていたら、サードはまだボールを持ってなく塁間のライン上にいたので、
牽制球を受けたショートがサードに送る際、送球が逸れるか走者に当たる可能性もあった。
挟殺プレーの際、ボールを持っている野手の邪魔をしたら守備妨害を取られるが、
一方でボールを持ってない野手が、走塁の邪魔をしたら走塁妨害が取られる。
まさに、そんな場面だったので、走者は挟まれることなく次の塁へ走れば良かったのではなかろうか。
その後、二死となってから9番・古川に三塁打が出るのだから野球は面白い。
古川の打球はレフト前のヒット、突っ込んだレフトが捕球できず後逸したんだが、
この時、球場内のランプはHとEの両方についていた。
よって記録は三塁打ではなく、レフト前のヒットと3塁への進塁はエラーの間の進塁と思われるが、
東京都高校野球連盟のホームページには三塁打とあるので、おそらく記録が修正されたものだと思う。
二死3塁、再び巡って来たチャンスに1番・藤井は死球で二死13塁、
2番・門脇はサードゴロに倒れ、勝負を決めれるチャンスであと1本が続かない。
[7回表・日大鶴ヶ丘]
チャンスを逸した後にピンチが訪れるのは・・・ よくあることで、
前のイニングでの牽制アウトを引きずっていたのか、このイニングに入って吉澤の制球が定まらない。
8番と9番にストライクが入らず歩かすと、1番が送って一死23塁の大ピンチ
しかし、ものは考えようで、前の打席でホームランを打っていた選手が、
簡単に送って、アウトを一つくれたと思えば、もう全然ラッキーで気持ちの切り替えが出来る。
開き直った吉澤は、2番に対して変化球で厳しく攻めファーストフライ、
3番には上手くミートされたが、セカンド藤井が12塁間に回り込んで捌き得点を与えない。
吉澤の粘りがここでも・・・ 光った。
[7回裏・創価]
3番・浪川はファーストへのファールフライ、今日はちょっと・・・ 力み過ぎかな?
4番・菊地はセカンドゴロ、普通なら12塁間を抜けてる当たりだが、
セカンドの守備位置がライト前で、ライトがフェンス際だから、ライト前ヒットは難しい。
5番・大野は四球を選ぶが、牽制で刺されてしまいチャンスに結び付けられず無得点
[8回表・日大鶴ヶ丘]
4番の当たりは、打たれた瞬間それと分かるホームラン、ライトも一歩も動けない当たりで1点
ホームランを打たれたが、吉澤がここでもう一段ギアを挙げる。
5番をセカンドゴロ、6番をライトへのハーフライナー、7番をショートフライに打ち取り、
付け入る隙を・・・ 与えない。
[8回裏・創価]
6番・中山は、目が覚めるような痛烈なピッチャー返しだったが、グラブにスッポリでジャストアウト
7番・吉澤は変化球につられて空振りの三振、8番・若林は変化球を見逃し三振で三者凡退、
いよいよ勝負を決する最終回になった。
[写真] 9回表、マウンドに登ったのは・・・ キャプテン門脇だった。
[9回表・日大鶴ヶ丘]
真っ先にベンチを飛び出して来た門脇が、定位置のショートではなくマウンド上のボールを掴んだ。
やや遅れて、背番号14の若林が門脇の横をすり抜け、ショートの位置について振り向く。
門脇が背番号19の会田と投球練習を始めると、創価の選手交代と守備位置の変更がアナウンスされる。
ピッチャーの吉澤に代わってキャッチャー会田、キャッチャーの若林がショート、
ショートの門脇がピッチャー、
8番から始まったが、いきなりショート若林の右を痛烈に抜かれるセンター前ヒットを打たれ無死1塁
9番にはレフトフェンス際に大きなフライを打たれるが、もう一つ伸びを欠きワンアウト1塁
1番は、早めに追い込んでから低めの変化球を振らせて空振りの三振、これで・・・ ツーアウト1塁
最後は2番をショートゴロに打ち取り、若林から中山へ送られて試合終了
終わってみれば、ホームランを3本打たれたものの、失点はその3点だけ
一方で、創価打線は菊地の先制ホームランの後は足を使っての3得点
手に汗握る接戦は、ディフェンス力で僅かに勝った創価の勝利となったが、
今夏、このチームの投手力は要警戒だろう。
背番号10ながらも東京ナンバーワンと評判が高い勝又投手に、
その昔、カープで活躍した山内泰幸投手のピッチングフォームに似ていて
変則ながらも球威があり、変化球も切れてるエースナンバー三浦投手もいる。
序盤に左投手を攻めた3点がなければ、今日の試合もどうなっていたか・・・ 分からない。
ただ、創価にも収穫が多い試合だった。
下位打線のバットが、例年になく良く振れていることと、投手陣に門脇が加わったことは大きい。
公式戦で初めてマウンドに上がった門脇は、そんなに背が高いわけでもなく、
細身で体重もどちらかと言えば軽い方だと思う。
個人的な思いだが、素晴らしく速いボールがある訳じゃなく、キレッキレの変化球がある訳でもない。
だがしかし、ハートの強さは申し分なく、気持ちで向かってくるボールは想像以上に力強い。
強いハートでチームを鼓舞し、より一層の集中につなげて行く・・・ それが狙いなんだと思う。
決着の夏に向けての戦いは、あと一つでシード
次は第二シードの佼成学園(昨秋の準優勝)との対戦になるが、今日以上の接戦は必至だろう。
ガンバレ! 創価
間違っていたらすみません。
門脇君のピッチャーには驚きましたが、菊地君のサード、若林君のショートにも驚きました。夏に向けて色々試しながら結果も残せていければ理想的ですね。
創価打線は好球必打で積極的なスイングが目立ちます。
逆方向にミートするのが上手くなっており、この冬の間にかなり鍛えられてますね。
また、下位打線も力強い振りをしてましたので楽しみです。
いつもなら不安になる背番号と実際の守備位置の関係ですが、
実際に状況に応じて、ノーミスで複数のポジションが守れており頼もしくなりました。
チームとしてのレベルが上がってきてますね。
筆者様のブログがあるおかげで生観戦しなくても試合が良く分かってありがたいです。
強豪日大鶴ヶ丘に良く勝てましたね!
次は校正学園ですね。
強いチーム続きますね。
コメントを頂戴しありがとうございます。
佼成学園は強敵ですが、何とか勝ってもらい昨秋負けた帝京ともう一度対戦したいですね。
これからの試合は、週末の試合になりますので、しっかり応援に行こうと思います。