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昭和43年盛夏、初めて出会った人生の師匠は云った。
未来に羽ばたく使命を自覚するとき、才能の芽は急速に伸びる。

2018年 秋季東京都高校野球大会 一次予選 代表決定戦

2018年09月17日 | 誓球の空2016-2020

[写真] 新チームのエースナンバーはサウスポーの古川投手
     春・夏はセンターでの堅守が光ったが・・・ 新チームではマウンドを守る。

9月17日(火)09:56~11:51 晴れ やや強い風(左→右) 東大和創価グラウンド
秋季東京都大会 一次予選 代表決定戦
高島(板橋区) 000 000 2・・=2  ※7回コールドゲーム
創価(小平市) 261 000 X・・=9

[ 投 手 ]古川
[ 本塁打 ]
[ 三塁打 ]大野
[ 二塁打 ]河合、古林、古川
 
1番(中)大野
2番(投)古川
3番(右)石坂
4番(三)河合
5番(二)庄司 →(7表・一)
6番(捕)杉田
7番(遊)宮原
8番(一)中山 →(7表・二)谷藤
9番(左)古林
 
西東京大会の惜敗から約2カ月、創価の新チームが今日からスタートする。
三連休の最終日(敬老の日)は朝から穏やかに晴れ上がった。
観戦席に居ると、あまり風を感じないが・・・
バックスクリーン上の旗に目をやれば、上空は左から右へ向って強い風が吹いている。
グラウンドの状態は、水を撒き過ぎじゃないかと思うもののゲームへの支障はないだろう。

場内アナウンスの声が小さくて・・・ 聞き取り辛かったのだが、
9時45分ごろ、スターティングメンバーが発表された。

エースナンバーを背負うのは、春夏センターを守った古川、受けるキャッチャーは杉田
内野はファーストには中山、サードは1年生の主砲・河合、
二遊間はショートに宮原、セカンドには庄司が入り、外野は左から古林、大野、石坂の3名が就く。

今大会が初登録となるのは、セカンド庄司とライト石坂の二人、経験者が多いのは安心としても、
主将の佐々木が7番を付けながら、裏方に回っているのが・・・ ちょっと気にかかる。 

[写真] 4番でホットコーナーを守る河合選手

[1回表・高島]

1番にはボールが先行するものの、フルカウントからファーストゴロに打ち取るが、
アンラッキーなバウンドで
ファーストベースに当たった後、
捕球態勢に居たファーストの中山はタイミングを逸してしまい、ファールゾーンを転々とする二塁打

いきなり無死2塁の大ピンチとなるが・・・ マウンドの古川は落ち着いていた。
2番の初球犠打にダッシュ良く反応すると、サードベースカバーの河合に送球してタッチアウト

3番はファーストゴロ、今度は中山が手堅く捌いて2塁ホースアウト
4番は内角ストレートで詰まらせファーストゴロ
緩い打球に中山がタイミングを合わせ損ねてファンブルするが、落ち着いて捕球してベースタッチ
ちょっとドタバタした立ち上がりだったが・・・ 無失点で凌ぎきる。

[1回裏・創価]
1番・大野は2球目を痛烈に捉えると打球はセンターへ一直線
目測を誤った相手センターは一旦前進してから、すぐさまバックするが頭上を完璧に抜き三塁打
打球が伸びただけに、目測を誤ってなくても抜けていたと思うが、二塁打が三塁打になったのは大きい。

2番・古川が四球を選んで無死13塁から、3番・石坂はレフト左へ大きなフライ
背走したレフトは追いついたかに見えたが、グラブの先に当てたものの落球し先制点が入る。

4番・河合は痛烈なセンターライナー、
前に出ながら勢いをつけて捕球したのでタッチアップは無理と思たが・・・ 3塁走者・古川がスタート
クロスプレーだったが、ちょっと右に逸れ間一髪でセーフとなり2点目

結果オーライだが、これは暴走ではなかろうか。
無死23塁が一死で次は5番なのに、クロスプレーを覚悟で初回から投手がタッチアップするのは
あまりにもリスクが大き過ぎると思うが・・・ どうだろう?

なおも一死2塁から、5番・庄司はレフト線へのヒットを放つが、
レフトが捕球する際お手玉したものの、今度はクロスプレーでジャストアウト

打球的には、楽々セーフだと思っていたが、
2塁走者が打球の勢いを判断ミスをしてしまい、スタートが遅れたのが原因だと思うが、
3塁コーチも2塁走者のスタートが遅れたのを見落としていたと思われる。
的確な状況判断が、今後は勝敗を左右することもあるので、次回に向けての反省材料だろう。
続く6番・杉田はレフトフライに倒れて、この回は2点止まり・・・ もう1点は欲しかった。

[写真] 守備の要センターラインのショートを守る宮原選手

[2回表・高島]

5番は初球を叩いて、あわやという当たりの大きなレフトフライ
レフト古林が背走しランニングキャッチしたが、肝を冷やすような当たりだった。
6番はライトへの平凡なフライ、7番はファーストゴロに打ち取り三者凡退

[2回裏・創価]
7番・宮原の当たりはピッチャーの右に転がるボテボテ、セカンドが捕るが間に合わず内野安打
8番・中山が手堅く送って一死2塁から、9番・古林と1番・大野がともに粘って四球を選び一死満塁
ここで2番・古川が鮮やかにピッチャーの右を抜くセンタヒットを打ち2点

3番・石坂はセカンドへのインフィールドフライに倒れ二死となるが、
4番・河合が左中間真っ二つの二塁打を放ち、さらに2点
5番・庄司は当たり損ねのサードゴロに打ち取られるが、送球が悪くベースから離れてセーフ
6番・杉田はフルカウントから粘って四球を選び、なおも二死満塁

打者一巡して7番宮原が、外のストレートに上手く合わせてレフト前への2点タイムリー
8番・中山はセカンドゴロに倒れるが、6点のビックイニングとなって流れを一気に引き寄せる。

[3回表・高島]
8番はライト前ヒットで無死1塁、9番はツーボールツーストライクから外の変化球を振らせて三振
一巡して1番はセンターへのハーフライナーでツーアウト
2番の時、1塁走者が盗塁を仕掛けるが途中で断念すると、杉田から2-6-3と渡ってタッチアウト
ヒット1本打たれたが果的には三者凡退、エース古川のピッチングが冴え渡る。

[3回裏・創価]
9番・古林はセンターへのフライ、ここで再びセンターが目測を誤り一旦交代して前進するが落ちる。
素晴らしいのは古林の走塁で、躊躇なく2塁へ走りセンター前への二塁打となる。

ここで試合が雑になるのを警戒した創価ベンチは、当たってる1番・大野に犠打の指示
大野が手堅く送って一死3塁から、2番・古川はライト線へタイムリー2塁打を放って1点追加
さらに、3番・石坂がセカンドへ内野安打、4番・河合が死球で一死満塁と攻め立てるが、
5番・庄司と6番・杉田がともに内閣を厳しく攻められ空振りの三振に倒れ10点目が入らない。

[写真] 背番号15ながらセカンドに抜擢された庄司選手

[4回表・高島]
2番はワンボールツーストライクから高めのストレートを振らせて三振
3番は2球目を叩くがショートゴロ、宮原が右に回り込んで難なくさばきツーアウト
4番にはフルカウントまで粘られたが、高めのストレートにバットが空を切り三振

[4回裏・創価]

7番・宮原の打球は左中間への低いライナー
抜けたと思ったが・・・ 代わったばかりの相手センターが逆シングルでのダイビングキャッチ
ビックプレーが飛び出した、これは相手を褒めるしかないだろう。

8番・中山はフルカウントから四球を選ぶと、9番・古林が送って二死2塁
1番・大野は糸を引くような弾丸ライナーだったがセンター真正面となり無得点
ちょっと・・・ 流れが変わりつつある。

[5回表・高島]
5番は外のストレートにタイミングが合わず空振りの三振
6番は初球を打ってライトへの平凡なフライ、7番も浅いセンターフライに打ち取り、この回も三者凡退

[5回裏・創価]
2番・古川は2球目をレフトへのファールフライ、この打球も相手レフトがスライディングキャッチ
3番・石坂は初球を打ってファーストゴロ、4番・河合も初球を打ってショートフライ
この回、わずか4球で攻撃を終えてしまった。
大差はついてるものの・・・ どうやら、風は高島に向いて吹き始めているようだ。

[写真] 一瞬ヒヤッとした河合選手へのデットボール、大事に至らず何より・・・ でした。

[6回表・高島]
8番はボテボテの3塁線への当たり、古川がすばやくマウンドを降り1塁へ送球するがワンバウンド
これを中山がバウンドを合わせ損ね後逸、ファールグラウンドを転々とする間に打者走者は2塁へ
ファーストに捕ってほしかったが、取れないにしても後方に後逸は拙い、せめて止めなきゃ・・・

9番はセカンドゴロに打ち取るが、一死3塁とピンチは広がる。
しかし、ここで古川が踏ん張った。
1番をワンボールツーストライクからチェンジアップで空振りの三振
2番は2球目を打ってレフトへの平凡なフライ・・・ ナイスピッチングだ。

[6回裏・創価]
5番・庄司は、変化球がひっかかってスパイクをかする、痛くないデットボールで無死1塁
6番・杉田は初球を犠打に行くが、打球はホームベースから10㎝ぐらい前
2-6-3と渡ったが、庄司のスタートが良くて2塁は間一髪でセーフ
転送された1塁は、文句なしのアウトだったので・・・ これはラッキーだったと思う。

しかし・・・ このラッキーをものに出来ない。
7番・宮原はワンボールツーストライクから、ボールになる低め変化球を空振りの三振
8番・中山はツーボールツーストライクから、外の変化球に手が出ず見逃しの三振
あと1点でコールドゲームなのに、ちょっとストレスが溜まる試合運びになってきた。

[7回表・高島]
この回を抑えればコールドゲームとなるところで、創価ベンチが動いてきた。
ファーストの中山に代えてセカンド・谷藤、セカンドの庄司がファースト
今日は中山の守備に不安があるだけに、守備固めといったところだろう。

3番はセカンドへの内野安打、二遊間よりの打球をグラブの先に引っ掛けたが毀れてしまう。
4番は初球を打ちライトへのハーフライナー、これで・・・ ワンアウトとなったが、
5番も初球を打ったが、こちらはセンター前へのクリーンヒットとなり一死12塁

6番には代打、コーナーいっぱいに投げ込み追い込むが、勝負球が甘く入りセンター前ヒット
2塁走者が3塁ベースを蹴るが、センター大野からキャッチャー杉田へストライク返球
キャッチャー杉田が、走って来る走者をベースの前で待ち構えてタッチアウト、これでツーアウト

7番へは勝負を決めに行ったツーボールツーストライクからのストレートをボールと判定されると
フルカウントからの際どい変化球もボール、今日初めての四球となって二死満塁

8番へもコーナーいっぱいに投げ分けて、ワンボールツーストライクと追い込むが、
勝負球が甘くなって三遊間を割るタイムリーヒット、2塁走者も戻り2失点

あと1点入るとコールドゲームが無くなる場面で、勝負を賭ける高島は9番にも代打を送る。
この、ちょっとした間が・・・ 古川を冷静に挿せたのではなかろうか。
投げ急ぎに気がついた古川は丁寧にコーナーをつきショートゴロ
宮原からベースカバーに入った谷藤に送られて試合終了

決めなきゃいけないところで、もたもたしていると流れが変わる。
そんな試合の見本のような試合だったかもしれない。
2回のような鮮やかなタイムリー攻勢があるものの、初回も3回も・・・ もう1~2点取れていた。
チームが若いだけにこれからなんだろうが、良いところも、拙いところも出た試合だったと思う。

エースナンバーの古川投手は、阪神タイガースの能美投手に似たフォームからガンガン攻めてくる。
制球に若干のバラつきはあるものの、ストライクが取りたいときには取れるコントロールがあり
四球でピンチを背負うようなタイプではなく、見ていて安心できるピッチングをしてくれる。
ただ、打たせて取るタイプだけに・・・ ストレート一本やりの攻め急ぎには注意が必要だろう。

最後に・・・ 守りを終えたチームメイトを、誰よりも先にベンチ前で出迎え、
ネクストバッターボックスに立つ選手の傍らでアドバイスを送っている一人の選手に心を奪われた。
光の数だけ影があるとはいうが、高校野球では圧倒的に陰の人の方が多い。

努力の数だけ流した汗があり、涙がある。
陰の選手がチームを支え、成長へと導いてくれることを・・・ 忘れてはならない。

ガンバレ! 創価
駆け上れ! 東京のテッペン

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2 コメント

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Unknown (孔明)
2018-09-17 19:48:24
お疲れ様でした。
河合君と宮原君は今後が楽しみですね。
古川君も公式戦初登板にしては上々でした。
走攻守に課題が見えたので、しっかり鍛え直して本大会を迎えてほしいと思います。
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Unknown (誓球の空)
2018-09-17 20:10:33
孔明さん、お疲れ様でした。
粗っぽさは魅力の一つと捉えれば、楽しみなチームになると思います。
良いときも悪い時もありますから、一つひとつのプレーに一喜一憂はしない方が良いんでしょう。
本大会まで二週間ありますから、今一度鍛え直して臨んでほしいですね。
成長力を秘めた楽しみなチームですね。
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